朝、窓を開けようとしたら動かない。サッシのまわりの水が、夜のあいだに凍っていた。寒波や大雪の日には、こんな場面が起こることがあります。あわてて力を入れたり、お湯をかけたりしたくなりますが、それは窓にとって危ないやり方です。

いちばん知りたいことを先にお答えすると、凍った窓は「無理に動かさない・お湯をかけない」が基本です。そして、寒波の前にできる備えは、窓の結露を拭く、暖房器具の給排気口の雪を確かめる、こまめに換気する、の3つです。この記事では、メーカーや国の機関が公表している内容にそって、窓まわりの備えを順番に説明します。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:寒波・大雪の日の窓まわり、3つのポイント

  • 原因:窓の結露は、凍結の原因にもなります。凍った窓を無理に開け閉めしたり、お湯をかけたりすると、部品の破損やガラスが割れる原因になります(LIXILの案内)。
  • 自分でできること:結露をこまめに拭く、暖房器具を使うときは換気する、大雪の日は給排気口に雪がつまっていないか確かめる、の3つです。
  • 窓が関わる場合の選択肢:結露が毎日のように多い窓は、内窓(二重窓)で結露がおさえられることがあります。ただし、窓の性能だけで結露を完全に防ぐことはできません。

窓が凍って開かないとき、やってはいけないこと

LIXILの「窓まわりの寒波への備えと対応」では、窓が凍結しているときは無理に開け閉めしないよう案内しています。部品の破損や、故障の原因になるためです。また、凍っていてもお湯をかけないよう注意しています。ガラスが割れる原因になるからです。

動かないのは、凍結だけが理由とは限りません。たとえば上げ下げ窓では、鍵がかかったままになっている場合があります。鍵を解除しても動かないときは、内部の部品が外れている可能性もあるため、無理をせず、メーカーや施工店に相談するのが安心です。

シャッターや雨戸がある窓は、LIXILが「雪の重みによるガラス破損を防ぎ、断熱効果を得るため、シャッターは閉めておく」ことを案内しています。電動シャッターに雪がついていたり凍結していたりするときは、雪を落とし、氷がとけるまで待ってから動かします。

凍結の原因になる結露を、前の日までに減らす

LIXILは、窓の結露は床や壁の汚れ・腐食のほか、凍結の原因にもなるため、こまめに拭き取るよう案内しています。寒波の予報が出たら、夜のうちに窓の下やサッシのレールにたまった水を拭いておくと、朝に凍りつく水分そのものを減らせます。

結露を減らす工夫として、LIXILは次のような点を挙げています。

  • 洗濯物を室内にできるだけ干さない。
  • 浴槽のフタを開けたままにしない。
  • 加湿器の使用を控えめにする。
  • カーテンを長時間閉めきったままにせず、少し開けておく。
  • 暖房は、燃焼ガスを室内に出さない密閉型(FFストーブ)か、水蒸気が出ない機器(エアコン、電気ストーブなど)を使う。

結露の原因や対策は、内窓の結露・カビの記事でも説明しています。

暖房の使い方:換気と給排気口の雪に注意

NITE(製品評価技術基盤機構)が2021年1月に公表した注意喚起では、次のような点が示されています。

  • 給湯器や暖房器具を使うときは、こまめに換気する。寒さで換気を控えると、一酸化炭素中毒のおそれがある。
  • 給湯器やふろがまの給排気口を、ふさがない。周囲に物を置かない。
  • 降雪や積雪のときは、給排気口が雪でふさがっていないか確認する。
  • 携帯発電機は、屋内では絶対に使用しない。風通しの良い場所で使う。

暖房器具の取り扱いの細かい手順は、機器ごとに違います。取扱説明書か、お使いのメーカーの案内を必ず確かめてください。

窓からの冷えをやわらげる、お金のかからない工夫

環境省の節電のページでは、冬は室温20℃を目安にすること、カーテンは厚手のものや床まで届く長いものを使うこと、断熱シートを使うことがすすめられています。暖房する範囲をせまくするため、ドアやふすまを閉めることも紹介されています。

環境省のウォームビズのサイトにある実験レポートでは、窓に貼る気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)のシートについて、外すと窓際が冷えたため、断熱の効果を体感できたと紹介されています。ただし、これは数字で示された結果ではなく、体感の報告です。

すきま風が気になるときは、内窓とすきま風の記事、足もとの冷えは足もとが寒い原因の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。

状況別:寒波の日にやること

状況やることやってはいけないこと
寒波の予報が出た前日窓の結露・サッシの水を拭く。シャッターを閉める洗濯物を室内に干し続ける
朝、窓が凍っている氷がとけるまで待つ。鍵がかかっていないか見る無理に開け閉めする。お湯をかける
電動シャッターに雪や氷がついている雪を落とし、氷がとけるまで待ってから動かす凍ったまま無理に動かす
暖房を使う日こまめに換気する。給排気口の雪を確かめる給排気口をふさぐ。屋内で発電機を使う
毎日のように結露がひどい窓結露を拭く習慣をつける。窓の断熱を相談する結露を放っておく

内窓で解決できること、できないこと

LIXILの案内では、内窓を取り付けると、既存の窓との間にできる空気の層が外気の影響をやわらげ、結露をおさえるとされています。窓の結露が毎日の悩みになっている場合は、窓そのものを見直す方法の一つです。

一方で、同じLIXILの案内に、結露の有無は住み方や自然環境に大きく左右され、窓の性能だけで完全に防ぐことはできない、とも書かれています。内窓を付けても、換気や拭き取りは必要です。また、窓の凍結を完全になくせる、と言い切ることもできません。

よくある質問

凍った窓に、ぬるま湯ならかけてもいいですか

メーカー(LIXIL)の案内では、お湯をかけないよう注意しています。ガラスが割れる原因になるためです。ぬるま湯についての記載は確認できませんでしたので、氷が自然にとけるのを待つのが安全です。

寒いので、換気はしなくてもいいですか

NITEは、寒さで換気を控えると一酸化炭素中毒のおそれがあるとして、給湯器や暖房器具を使うときはこまめに換気するよう注意しています。換気の回数や時間は、お使いの機器の取扱説明書でご確認ください。

カーテンを閉めきると結露は増えますか

LIXILは、カーテンは水蒸気を通すため、窓の室内側が冷えて結露しやすくなると説明しています。長時間閉めきりにせず、少し開けておくだけでも効果があるとされています。夜の保温と結露のバランスを見ながら、使い分けてください。

まとめ:前日の拭き取りと、当日の「無理をしない」

寒波や大雪の日は、結露を拭いておくこと、窓が凍っても無理に動かさずお湯もかけないこと、暖房器具を使うときは換気して給排気口の雪を確かめることが大切です。気象庁や国土交通省は、大雪が予想されるときは最新の気象情報を確認し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

窓の寒さや結露が毎年の悩みなら、窓の性能を見直す方法もあります。冬の窓まわりについては冬の寒さ対策のページ、内窓のはたらきは内窓の効果の記事で説明しています。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

関連する記事

この記事の出典

  • LIXIL Q&A「窓まわりの寒波への備えと対応」(2026年10月に確認)
  • LIXIL Q&A「窓(サッシ)の結露を防ぐ方法」(2026年10月に確認)
  • 製品評価技術基盤機構(NITE)「冬の死亡事故に注意!」2021年1月28日発表(2026年10月に確認)
  • 国土交通省「大雪に対する緊急発表」令和8年1月19日(気象庁ウェブサイト掲載・2026年10月に確認)
  • 環境省「みんなで節電アクション! 3.エアコンで節電!」、環境省ウォームビズ「実験レポート」(2026年10月に確認)

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