
エアコンをつけているのに足元が寒くて、つい設定温度を上げてしまう。そのまま冬を過ごして、請求書を見てびっくりした。そんな経験はありませんか。暖房の効きが悪いと感じると、温度を上げたくなりますが、先に見直したい点がいくつかあります。
結論から言うと、暖房の効きは「機械の使い方」と「部屋の熱の逃げ方」の両方で決まります。お金をかけずにできる工夫もたくさんあるので、まずはそこから順番に説明します。窓のことは最後に、選択肢のひとつとして触れます。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:暖房費が気になるときの3つのポイント
- 原因:エアコンの手入れ不足、暖かい空気が上にたまること、窓やドアのすき間から熱が逃げることが重なると、効きが悪く感じやすくなります。
- 自分でできること:フィルター掃除、サーキュレーターで空気を回す、カーテンを床まで届く長さの厚手のものにする、使う部屋を小さくする、など。
- 窓が関わる場合:窓は熱の出入りが大きい場所です。断熱シートや厚手のカーテンで足りなければ、内窓を足す方法もあります(内窓の寒さ対策)。
電気代そのものの見方は内窓と電気代の記事、窓まわりの対策をどの順番で進めるかは断熱の順番の記事で書いています。この記事では「暖房の使い方」と「部屋の工夫」に絞ります。
暖房の効きが悪く感じる理由
環境省は、エアコンのフィルターが目詰まりすると冷暖房の効果が下がるとして、2週間に一度の掃除をすすめています。また、暖房の工夫として、暖かい空気は天井付近にたまりやすく、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると暖房の効率が上がると紹介されています。
もうひとつは、熱の逃げ道です。環境省のウォームビズの案内では、窓は熱の出入りが大きい部分とされ、ドアのすき間から暖かい空気が逃げると電気代がかさむ、と説明されています。つまり、せっかく温めた空気が、窓やドアから外へ出ていきやすいということです。
お金をかけずにできる、暖房の使い方
フィルターを掃除する
環境省のページには、フィルターを掃除すると暖房時で約6%の消費電力の削減になる、と書かれています。条件によって数字は変わりますが、手間のわりに効果が見込める、いちばん手軽な方法です。
設定温度ではなく「室温」を目安にする
環境省は、冬の暖房時の室温を20℃にすることをすすめています。これは「設定温度」ではなく、部屋の実際の温度の目安です。温度計を置くと、いま何度なのかが分かり、暖めすぎを防げます。
環境省の試算では、外気温6℃・エアコン2.2kW・1日9時間使用という条件で、暖房時の室温を1℃下げると、年間で約53kWh、電気代にして約1,430円の節約になるとされています。家の広さや機種、地域で変わる数字なので、あくまで目安です。無理に我慢して体調をくずしては意味がありません。服装や湯たんぽなどで体感温度を上げながら、少しずつ調整してください。
サーキュレーターで空気を回す
床に置く場合は天井に向けて、高い位置に置く場合は上にたまった暖かい空気を下へ送るように使うと、部屋の温度が均一になりやすいと紹介されています。夏のように人に直接当てる使い方とは違う点に気をつけてください。
使う部屋を小さくする
ドアやふすまを閉めて、暖房する範囲を小さくします。廊下やトイレとの間の扉を開けっぱなしにしないだけでも、暖かい空気が逃げにくくなります。
部屋の工夫:窓まわりで熱を逃がさない
環境省の案内では、日没前にカーテンを閉めて室内を保温すること、厚手のカーテンや断熱シートで暖気を逃がさないようにすることが挙げられています。カーテンの長さが足りず窓の下に空間があると、そこから冷たい空気が流れ込みます。床まで届く長さのものを選ぶのがひとつの目安です(内窓とカーテンの違い)。
加湿器で湿度を上げると、設定温度を抑えても快適に過ごしやすいと紹介されています。室内の湿度は40〜60%程度が目安とされていますが、湿度を上げすぎると結露の原因になるため、窓の様子を見ながら調整してください。
| 気になること | まずやること | ねらい |
|---|---|---|
| 風が出るのに暖まらない | フィルターの掃除 | 目詰まりによる効率低下を防ぐ |
| 足元だけ寒い | サーキュレーターで空気を回す、床にカーペット | 天井付近の暖気を足元へ |
| 窓のそばが寒い | 厚手で床まで届くカーテン、断熱シート | 窓からの熱の出入りを抑える |
| 部屋全体がなかなか暖まらない | ドアを閉めて使う部屋を小さくする | 暖める空間を減らす |
| それでも寒い | 窓の断熱を見直す(内窓など) | 熱の逃げ道そのものを減らす |
それでも寒いときは、窓の断熱も選択肢に
ここまでの工夫をしても、窓のそばのひやっとした冷気や、暖房を止めるとすぐ冷える感じが残る場合は、窓の断熱性能が関わっているかもしれません。環境省のウォームビズの案内でも、窓の対策として断熱シート、複層ガラスや二重サッシ、厚手のカーテンが挙げられています。内窓は、いまの窓の内側にもう一つ窓を付けて、空気の層を作る方法です。
ただし、内窓がすべての寒さを解決するわけではありません。部屋の寒さには、床や壁、換気の影響もあります。まずは上の工夫を試し、それでも気になる場所に絞って考えるのが、無理のない進め方です。内窓には国の補助金が使える場合があるので、検討するときは補助金のページも見てみてください。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。
よくある質問
暖房は、つけっぱなしとこまめに消すのと、どちらが得ですか
この点について、国の資料で一律に言い切れる数字は確かめられませんでした。環境省の案内では、暖房は必要のない時間は止めることがすすめられています。家の断熱の状態や外の気温で結果が変わるため、一概にどちらとは言えません。
室温20℃だと寒く感じます。守らないといけませんか
20℃はあくまで目安で、守らなければいけない数字ではありません。体調や年齢によって、ちょうどよい温度は人それぞれです。服装や湯たんぽで体感温度を上げながら、無理のない範囲で調整してください。
カーテンを替えるだけでも効果はありますか
環境省は、厚手のカーテンや断熱シートで暖気を逃がさないようにすることをすすめています。どれくらい変わるかは窓の大きさや状態によるため、数字では示せません。まず試しやすい方法です。
まとめ:暖房の使い方と部屋の工夫を先に、窓は最後に
暖房の効きをよくするには、フィルター掃除、空気の循環、窓まわりのカーテン、使う部屋を小さくすることが、手軽で試しやすい方法です。それでも寒さが残るときに、窓の断熱を考えれば十分です。
窓の状態を見てほしい、補助金が使えるか知りたい、という場合は、窓の写真を送っていただければ、目安をお伝えできます。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。
関連する記事
この記事の出典
- 環境省「エアコンの使い方について」(家庭のCO2統計ページ。2026年10月に確認)
- 環境省 みんなで節電アクション!「エアコンで節電!」(2026年10月に確認)
- 環境省 デコ活「ウォームビズとは」「ウォームビズぽかぽかゼミナール」(2026年10月に確認)

