「内窓」「二重窓」「二重サッシ」「複層ガラス」。調べはじめると似た言葉がたくさん出てきて、どれが何なのか分からなくなりますよね。見積りを頼むときも、言葉の意味がずれたままだと話がかみ合いません。

結論から言うと、前の3つは「窓をもう1枚足す」という話で、複層ガラスは「ガラスそのものの作り」の話です。この記事では、メーカーや国の公式ページに書かれている言い方を確かめながら、やさしく整理します。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:4つの言葉の違い

  • 内窓:今ある窓の室内側に、もう1つ取り付ける窓のこと。
  • 二重窓:内窓を付けて、窓が二重になった状態のこと。メーカーのページでは内窓とほぼ同じ意味で使われています。
  • 二重サッシ:一般には、二重窓と同じ意味で呼ばれることが多い言葉です。
  • 複層ガラス:1枚のガラスの作りの話です。窓を足すのではなく、ガラスを2枚組みにしたものです。

つまり「内窓を付けると二重窓になる」「その内窓や今の窓のガラスが複層ガラスのこともある」という関係です。

内窓と二重窓:同じものを指すことが多い

YKK APの公式ページでは、内窓について「今ある窓にもう一つ窓(内窓)をつけて二重窓に」と説明しています。ウチリモ内窓の商品ページでも、今ある窓に取り付けて二重窓にする内窓、という書き方です。

LIXILのインプラスのページでは、内窓を「既存の窓の室内側に取り付ける窓」として紹介しています。既存の窓との間にできる空気の層が、断熱や音をやわらげる働きを生む、という説明です。

ですので、「内窓」は取り付ける窓そのもの、「二重窓」は付けたあとの窓の状態、と考えると分かりやすいです。ただ、日常の会話ではほぼ同じ意味で使われています。

二重サッシという言い方について

「二重サッシ」は、サッシ(窓の枠と、動く部分をまとめた呼び方)が二重になっている、という意味で、一般には二重窓と同じ意味で呼ばれることがあります。YKK APのコラム記事のタイトルでも「内窓(二重窓・二重サッシ)」と並べて書かれており、同じ工事を指す言葉として扱われています。

メーカーの公式ページには、二重サッシの細かい定義は書かれていませんでした。そのため、ここでは「一般にはこう呼ばれることがある」という説明にとどめます。

複層ガラスは「窓を足す」話ではない

複層ガラスは、一般には「2枚以上のガラスの間に空気などの層(中空層)をはさんだガラス」と呼ばれています。ペアガラスという名前で知られていることもあります。

ここで大事なのは、複層ガラスはガラス1つの作りの話で、サッシが二重になっているわけではない、という点です。複層ガラスの窓でも、窓そのものは1枚です。逆に、内窓を付けた二重窓のガラスが複層ガラスになっていることもあり、この2つは組み合わせられます。

国の「先進的窓リノベ事業」の公式ページでも、この違いは分けて書かれています。「内窓設置」は既存の窓の内側に新しく内窓を取り付ける工事、「ガラス交換」は既存のサッシをそのまま使ってガラスを複層ガラスなどに交換する工事、という別々の工事の種類です。

違いを表で整理

言葉何の話かやること
内窓取り付ける窓そのもの今の窓の室内側に、もう1つ窓を付ける
二重窓付けたあとの状態(内窓とほぼ同じ意味)窓が外窓と内窓の二重になる
二重サッシ一般的な呼び方(二重窓と同じ意味で使われる)サッシが二重になる
複層ガラスガラスの作りガラスを交換して、2枚組みのガラスにする

どれを選べばいいか

窓の悩みによって、向いている方法は変わります。内窓は、今の窓のそばにもう1枚窓ができるため、窓の間に空気の層ができます。メーカーの説明では、この空気の層と、熱を伝えにくい樹脂のフレームが断熱に役立つとされています(メーカーの試験条件での値は、各社の公式ページでご確認ください)。

一方で、ガラス交換は窓の開け閉めの回数が増えず、見た目もあまり変わりません。ただし、今の窓の枠によってはガラスの厚みに合わない場合もあります。どちらが良いかは、窓の種類・枠の奥行き・一番の悩み(寒さ、暑さ、結露、音)で変わるため、一概には言えません。

内窓のよくない点も知っておきたい方は、内窓のデメリットの記事をご覧ください。ガラスの種類は内窓のガラスの選び方で説明しています。

見積りの前に確認したいこと

相談するときは、「内窓を付けたい」のか「ガラスを替えたい」のかを最初に伝えると、話が早く進みます。迷う場合は「寒い」「結露する」「音がうるさい」など、困りごとをそのまま伝えていただければ大丈夫です。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

よくある質問

内窓と二重窓は、別のものですか

メーカーの公式ページでは、今ある窓に内窓を付けて二重窓にする、という使い方をしています。内窓は取り付ける窓、二重窓は付けたあとの状態で、ほぼ同じ意味で使われています。

複層ガラスの窓なら、二重窓と同じですか

同じではありません。複層ガラスはガラスが2枚組みになったものですが、窓は1枚のままです。二重窓は窓そのものが二重になります。どちらがご家庭に合うかは、窓の状態によって変わります。

内窓とガラス交換は、補助金の扱いも違いますか

国の先進的窓リノベ事業では、内窓設置とガラス交換は別々の工事の種類で、補助額の決め方も異なります。くわしくは補助金に関してのページをご覧ください。

まとめ:内窓=二重窓=二重サッシ、複層ガラスは別の話

内窓・二重窓・二重サッシは、「今の窓にもう1つ窓を足す」ことを指す言葉です。複層ガラスは、ガラスの作りの話で、窓を足すものではありません。言葉の違いが分かると、見積りや相談がぐっとしやすくなります。

どちらが合うか迷うときは、窓の写真を送っていただければ、状況に合った方法をお伝えします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • YKK AP「内窓をつける」ページ、「ウチリモ 内窓」商品ページ(2026年10月に確認)
  • LIXIL「インプラス」商品ページ(2026年10月に確認)
  • 環境省「先進的窓リノベ2026事業」公式サイト「内窓設置」「ガラス交換」のページ(2026年10月に確認)

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