
「内窓って、自分で取り付けられないのかな」「業者さんに頼むと、どこまで違うの?」と気になって、この記事にたどり着いた方も多いと思います。ホームセンターには、自分で取り付ける簡易的な二重窓の商品もあります。
結論から言うと、「メーカーの内窓(インプラス・ウチリモなど)」と「ホームセンターの簡易内窓」は、別のものです。前者はメーカーが業者の取り付けを前提にしていて、国の補助金も業者の工事が条件です。後者はDIYで取り付けられますが、できることには限りがあります。この記事では、どちらが向いているかを正直にお話しします。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:DIYできるものと、業者に頼むものは別
- 簡易内窓(ホームセンターなどで売っている、自分で取り付けるタイプ):窓の大きさに合わせて部材を切り、両面テープなどで貼って取り付けます。費用を抑えて試したい方、賃貸で工事ができない方には選択肢になります。
- メーカーの内窓(LIXIL インプラス、YKK AP ウチリモなど):メーカーは、専門の施工店などに頼むことを前提にしています。LIXILは、一般のお客様による組立て・取付けを想定した商品ではないと案内しています。
- 国の補助金(先進的窓リノベ2026事業):登録された「窓リノベ事業者」と工事請負契約を結んだ工事が対象です。自分で取り付けた場合は、対象になりません。
つまり、「補助金を使いたい」「窓の性能をしっかり上げたい」なら業者施工、「まずは手軽に冷気をやわらげたい」「賃貸で工事できない」ならDIYの簡易内窓、というのが基本の考え方です。
メーカーの内窓は、自分で取り付けられるの?
LIXILのインプラスの公式ページには、「一般のお客様による組立て・取付けを想定した商品ではありません」という趣旨の案内があり、組立て・取付けは専門業者に依頼するよう書かれています。理由として、ケガや、障子(動くガラスの部分)の脱落のおそれが挙げられています。
YKK APのウチリモも、公式のよくある質問で「設置はどこに頼めばよいか」に対して、建築会社・工務店・施工店・販売店、または窓の専門店(MADOショップ)への相談を案内しています。お客様ご自身での取り付けをすすめる案内は、確かめられた範囲ではありませんでした。
なお、大信工業のプラストについては、公式サイトで取り付けに関する記載を確かめられませんでしたので、この記事では触れていません。ご興味のある方は、メーカーの問い合わせ窓口にご確認ください。
DIYの簡易内窓は、どんな方に向いている?
ホームセンターのコメリが公式に紹介している簡易内窓を例にすると、部材を窓の大きさに合わせてカットし、レールなどを両面テープで窓枠に貼り、パネルをはめる、という作り方です。ネジを使わないので、賃貸でも取り付けられるとされています。
一方で、使える窓には条件があります。同じコメリのページでは、対象を壁に付いた引き違い窓とし、クレセント錠(鍵の出っ張り)の外側に一定の余裕が必要なこと、内倒しや回転する窓、枠がひびや腐り、ゆがみのある窓には向かないことが書かれています。また、部材を取り付けて、パネルをはめるところまでがお客様の作業です。
簡易内窓は、メーカーの内窓のように、サッシ(窓枠)と一体の部材で組む商品とは作りが違います。そのため、「メーカーの内窓と同じ効果が出る」とはいえません。性能を比べる数字は商品ごとに試験方法が違うので、この記事では優劣を数字では書きません。
DIYと業者施工の違い(一覧)
| くらべるところ | DIY(簡易内窓) | 業者施工(メーカーの内窓) |
|---|---|---|
| 取り付ける人 | お客様ご自身 | 専門の施工店など |
| 採寸・部材のカット | 自分で測って切る(業者に切ってもらえる商品もある) | 施工店が現地で採寸し、メーカーが窓に合わせて製作 |
| 向いている窓 | 引き違い窓など、条件に合う窓 | 引き違い・開き窓・FIXなど、窓の形に応じた製品がある |
| 賃貸 | ネジを使わない商品なら取り付けられるとされる | 管理会社や大家さんへの確認が必要 |
| 国の補助金 | 対象になりません | 登録事業者の工事なら対象になる可能性がある |
| 失敗したとき | 自分で直す・買い直す | 施工店に相談できる |
補助金を使うなら、自分での取り付けはできません
環境省が運営する「先進的窓リノベ2026事業」の公式サイトでは、補助の対象者を、窓リノベ事業者と工事請負契約を結んで窓のリフォーム工事を行う、建物の所有者等としています。そして、工事請負契約が結ばれていない工事は対象にならない、と書かれています。
窓リノベ事業者とは、お客様に代わって補助金の申請をして、受け取った補助金をお客様に還元する、事務局に登録された施工業者のことです。公式サイトには、お客様ご自身では申請できない、とも書かれています。工事着手の期間は、2025年11月28日から遅くとも2026年12月31日までで、予算の上限に達した時点で終了します。
補助額は、建物の建て方、製品の性能とサイズで決まります。細かい条件は年度ごとに変わりますので、くわしくは補助金に関してのページをご覧ください。
DIYを選ぶ前に、考えておきたいこと
- 目的は何か:寒さをやわらげたいのか、結露を減らしたいのか、音を小さくしたいのか。目的によって、向く製品が変わります(内窓のガラスの選び方)。
- 窓の種類と状態:引き違い窓以外や、枠がゆがんでいる窓は、簡易内窓では取り付けられないことがあります。
- 住まい:賃貸か持ち家か。持ち家で長く住むなら、補助金の対象になるメーカーの内窓も比べてみる価値があります。
- 手間と時間:採寸、切断、貼り付けまで、慣れていないとそれなりの時間がかかります。
私たちは内窓の専門店ですが、「まずは手軽に試したい」「賃貸で工事ができない」という方にまで、無理に業者施工をおすすめするつもりはありません。一方で、お住まいの窓の状況や悩みによって向く方法は変わりますので、迷ったときは相談だけでも大丈夫です。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。
よくある質問
メーカーの内窓を買って、自分で取り付けてもいいですか
LIXILは公式ページで、一般のお客様による組立て・取付けを想定していないと案内しています。取り付けに失敗すると、ケガや、障子の脱落のおそれがあるとのことです。専門の施工店にご相談ください。
DIYで取り付けた内窓でも、補助金は使えますか
先進的窓リノベ2026事業は、窓リノベ事業者との工事請負契約が条件で、お客様ご自身では申請できません。工事請負契約が結ばれていない工事は対象にならないとされているため、ご自身で取り付ける場合は対象にならない可能性が高いです。くわしくは事業の公式サイトでご確認ください。
賃貸でも内窓は付けられますか
ネジを使わずに取り付けられる簡易内窓なら、賃貸でも取り付けられるとされています。ただし、建物の窓は共用部分にあたる場合もあるため、念のため管理会社や大家さんに確認してください。
まとめ:手軽さならDIY、性能と補助金なら業者施工
簡易内窓のDIYは、手軽に始められて賃貸にも向く、という良さがあります。一方、メーカーの内窓は専門業者の取り付けが前提で、国の補助金も登録事業者の工事が条件です。どちらが正解ということはなく、目的と窓の状態、お住まいで決めるのがいちばんです。
迷ったら、窓の写真を送っていただければ、向いている方法をお伝えします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。
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この記事の出典
- LIXIL「インプラス」製品ページ(2026年10月に確認。取付けに関する案内)
- YKK AP よくあるお問い合せ「ウチリモ内窓の設置はどこに頼めばよいですか。」(2026年10月に確認)
- 先進的窓リノベ2026事業【公式】「対象要件の詳細(住宅)」「申請手続きの詳細(住宅)」(2026年10月に確認)
- コメリ「簡易内窓」商品紹介ページ(2026年10月に確認)

