ソファの日が当たる側だけ色がうすくなった、フローリングの一部が白っぽくなった、カーテンの端が変色してきた。そんな「日焼け(色あせ)」に気づいて、窓のそばの床や家具を見て、ため息をついたことはありませんか。

いちばん知りたいのは「原因は何で、窓でどこまで減らせるのか」だと思います。メーカーは、色あせの原因として紫外線をあげています。窓まわりの工夫で、入ってくる紫外線を減らすことはできますが、色あせを完全に止められるわけではありません。この記事では、確かめられたことだけを、順番にお話しします。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:原因・自分でできること・窓でできること

  • 原因:メーカー(LIXIL)は、紫外線が「肌の日焼けやカーテン・家具などの色あせの原因」になると説明しています。
  • 自分でできること:日が当たる位置をずらす、日中はカーテンやレースを閉める、など、お金をかけずに始められる工夫があります。
  • 窓でできること:紫外線をより多くカットするガラス(Low-E複層ガラス)の内窓を付ける、という選び方があります。ただし、色あせを「ゼロ」にするものではありません。

なぜ床や家具の色があせるのか

LIXILの内窓「インプラス」の公式ページでは、紫外線を「人体や住まいにとって有害な電磁波」とし、肌の日焼けやカーテン・家具などの色あせの原因にもなる、と説明しています。窓ガラスは光を通すため、ガラス越しでも日の当たる場所は少しずつ傷んでいきます。

色だけでなく、布そのものが弱ることもあります。国民生活センターが2026年1月に公表した商品テストでは、約6年使ったポリエステル製カーテンの裏面に白い粉がついた例を調べ、紫外線(太陽光)などで繊維がもろくなって壊れたものと考えられる、と報告しています。ポリエステルは比較的光に強い素材ですが、どの素材も長く日光にあたると、紫外線の影響でもろくなるため注意が必要、とされています。

なお、色あせの進み方は、素材・色・日の当たる時間などで変わります。紫外線以外の要素(熱や光の強さなど)がどれだけ関わるかは、今回確かめられた公式資料では数字で示されていなかったため、この記事では割合などは書きません。

まず自分でできること(お金をかけない工夫)

  • 家具や敷物の置き場所を、直射日光が長く当たらない位置にずらす。
  • 外出中や日差しの強い時間帯は、カーテンやレースを閉める。
  • ときどき家具の向きや敷物の位置を変えて、同じところだけに日が当たり続けないようにする。
  • 大切なもの(写真・本・ぬいぐるみなど)は、窓から離れた場所にしまう。

カーテンそのものも日光で傷みます。カーテンの選び方や、内窓との組み合わせについては、内窓とカーテンの関係の記事も参考にしてください。

窓でできること、できないこと

LIXILは、インプラスに使える「Low-E複層ガラス」について、一般の複層ガラスに比べてより多くの紫外線をカットするため、紫外線対策にもおすすめ、と説明しています。これは、メーカーが示した図の注記にある「Low-E複層ガラス グリーン(高遮熱仕様)3-A12-3」という構成での性能値にもとづく説明です。ガラスの種類や構成が変わると、値も変わります。

一方、できないこともあります。紫外線をカットしても、窓から入る光や熱がなくなるわけではありません。また、窓の外側(既存の窓)から入る光の一部はそのまま室内に届きます。そのため、家具や床の色あせを「完全に止める」とは言えません。窓まわりで「減らす」という考え方が現実的です。

内窓を付ける場合は、ガラスの種類で紫外線のカット具合も変わります。種類の選び方は、内窓のガラスの選び方で説明しています。なお、メーカーによって内窓の説明の中心は異なります。たとえば、大信工業の内窓「プラスト」の公式Q&Aでは、製品の素材について「紫外線による色ぬけや、経年変化による変形が起こりにくい」ように研究している、と説明しています。これは製品自体の色あせにくさの話で、お部屋の家具や床の色あせを抑える性能の説明ではありません。

窓ガラスに貼る後付けのフィルムという方法もあります。内窓との違いや向き不向きは、内窓とシート・フィルムの違いで、西日の暑さのほうが気になる方は、西日対策の記事で書いています。この記事では重ねて説明しません。

状況別の考え方

状況まず考えること窓での選択肢
特定の家具だけ色があせる置き場所をずらす・向きを変える必要なら窓の対策も検討
カーテンが傷みやすい日中の閉め方・素材を見直す紫外線をカットするガラスの内窓
夏の暑さも気になる遮熱の工夫(日よけなど)遮熱タイプのLow-E複層ガラスの内窓
賃貸で工事が難しい置き場所の工夫・カーテン管理規約や契約を確かめてから

よくある質問

内窓を付ければ、色あせは起きなくなりますか

起きなくなる、とは言えません。紫外線をカットするガラスを選べば、入ってくる紫外線を減らせますが、日が当たる場所は時間とともに少しずつ変化します。置き場所の工夫と組み合わせるのが現実的です。

どのガラスでも紫外線はカットされますか

ガラスの種類で変わります。LIXILの説明では、Low-E複層ガラスは一般の複層ガラスより多くの紫外線をカットするとされています。具体的なカット具合は、製品とガラスの構成ごとに違うため、検討する製品のカタログで確かめるのが確実です。

日焼けした床や家具は、元に戻りますか

一度色がぬけたり、繊維が傷んだりした部分は、窓の対策では元に戻りません。これ以上の変化を減らすための対策になります。

まとめ:原因を知って、小さな工夫から

床・家具・カーテンの日焼けには、メーカーも紫外線が関わると説明しています。置き場所や閉め方の工夫で減らせる部分も多く、窓で対策するなら、紫外線をより多くカットするガラスの内窓が一つの選択肢です。ただし、完全には止められないことも知ったうえで、暮らしに合う方法を選んでいただければと思います。

次の一歩

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この記事の出典

  • LIXIL「インプラス/インプラス for Renovation/インプラス浴室仕様 6つのメリット」(UVカットの項、2026年10月に確認)
  • 独立行政法人国民生活センター「商品テスト結果」2026年1月14日公表(カーテン裏面の白い粉)
  • 大信工業「内窓プラスト」よくあるご質問(耐久性について、2026年10月に確認)

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