
1階の窓や、庭に面した大きな掃き出し窓を見ていると、「留守のあいだに空き巣に入られないかな」と心配になりますよね。内窓(二重窓)をつけると防犯になるのか、気になって調べている方も多いと思います。
結論から言うと、内窓は「窓を二重にして、侵入に手間と時間がかかるようにする助け」にはなります。ただし、もともと防犯のための製品ではないので、内窓だけで安心とは言えません。防犯を一番の目的にするなら、合わせガラスや補助錠、センサーライトなども一緒に考えるのがおすすめです。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:内窓でできることと、組み合わせたいこと
- 空き巣が入る場所は、一戸建てでは窓がいちばん多いとされています。窓まわりの対策には意味があります。
- 内窓をつけると、外の窓と内窓の「2つの鍵」になり、侵入に時間がかかりやすくなります。
- 内窓のガラスを「安全合わせガラス」にすると、たたき割りやこじ破りに強くなります。
- 内窓は、国の「防犯性能の高い建物部品(CPマーク)」の対象ではない製品もあります。防犯の保証にはなりません。
- いちばん大事なのは、鍵のかけ忘れをなくすこと。そのうえで、補助錠・面格子・センサーライトなどを組み合わせます。
空き巣はどこから入る?窓がいちばん多い理由
警察庁の防犯情報サイト「住まいる防犯110番」では、住宅の種類ごとに、侵入の多い場所と手口を順位で紹介しています。
| 住まいの種類 | 侵入口の多い順 | 手口の多い順 |
|---|---|---|
| 一戸建て | 窓、表の出入口、その他の出入口 | ガラス破り、無締り(鍵のかけ忘れ)、合かぎ |
| 共同住宅(3階建て以下) | 表の出入口、窓、その他の出入口 | 無締り、ガラス破り、合かぎ |
| 共同住宅(4階建て以上) | 表の出入口、窓、その他の出入口 | 無締り、合かぎ、ガラス破り |
この順位は警察庁のページに載っている内容です(ページに年の記載はありません)。また、LIXILは「泥棒の侵入、約54%が窓」という令和2年の警察庁調べの数字を紹介しています。年や住宅の種類によって割合は変わりますが、どの資料でも、一戸建てでは窓からの侵入が目立ちます。
もうひとつ大事なのは、手口の上位に「無締り」が入っていることです。警察庁のページにも「どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がありません」とあります。さらに、ふつうのガラスは数秒で壊せるため、ちょっと留守にするだけでも被害にあう可能性がある、と書かれています。
内窓でできること・できないこと
| 内容 | 内窓でできること | 内窓だけではむずかしいこと |
|---|---|---|
| 鍵 | 外の窓と内窓の2つの鍵になり、侵入に手間がかかる | 鍵をかけ忘れたら意味がない。補助錠は別に考える |
| ガラス | 窓が二重になり、1枚目を割っても2枚目がある。合わせガラスにすればさらに強くなる | ふつうのガラスのままだと、強い力には強くない |
| 時間 | 侵入に時間がかかりやすく、あきらめさせる心理効果が期待できる | あきらめるかどうかは相手しだい。保証はできない |
| 公的な認定 | 防犯とは別に、断熱・防音・結露にも役立つ | メーカー資料では、インプラスは防犯建物部品に対応していないと明記されている |
| 外から見える対策 | 室内側からの補強にはなる | 面格子・センサーライト・防犯カメラなど、外側の対策は別に必要 |
つまり内窓は、「防犯のために買うもの」ではなく、「断熱・防音・結露対策のついでに、防犯面でも少し助けになるもの」と考えるのが正直なところです。(内窓のデメリットも、あわせてご覧ください)
防犯合わせガラスという選択肢
合わせガラスは、2枚のガラスのあいだに特殊な膜をはさんだガラスです。LIXILの内窓「インプラス」では、この「安全合わせガラス」を選ぶことができ、メーカーは「耐貫通性に優れ、こじ破りや打ち破り対策にも有効」と説明しています。一般の複層ガラスやLow-E複層ガラス、強化ガラスなども選べますが、防犯の面で意識したいのは合わせガラスです。
合わせガラスのしくみはガラス辞典の合わせガラスのページで説明しています。なお、合わせガラスにすると、ふつうの複層ガラスとは重さや厚み、使える窓の条件が変わることがあります。窓によっては選べない場合もあるので、現地で確認します。ガラスの選び方全体は内窓のガラスの選び方にまとめています。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。
CPマークってなに?
CPマークは、警察庁・経済産業省・国土交通省と、建物部品の民間団体でつくる「官民合同会議」が定めた共通のマークです。侵入までに5分以上かかるなど、一定の防犯性能があると試験で確かめられた建物部品(ドア・窓・ガラス・錠など)につけられます。令和4年3月末の時点で、目録には17種類・3,446品目が載っています。
ただし、このマークは「あらゆる状況で5分以上侵入を防ぐことを保証するもの」ではありません。防犯を重視する窓を選ぶときは、内窓かどうかよりも、CPマークがついた窓・ガラス・補助錠を選ぶことが近道になる場合もあります。内窓を選ぶときは、その製品が防犯建物部品に当たるかどうかを、カタログで確認するのがおすすめです。
内窓と一緒に考えたい防犯の工夫
- 鍵のかけ忘れをなくす:近所へのちょっとした外出でも、窓の鍵を確認する習慣をつけます。
- 補助錠をつける:クレセント(窓の鍵)のほかに、もう1つ鍵を足すと手間が増えます。
- 面格子・シャッター・雨戸:外側から窓に近づきにくくします。
- センサーライトや砂利:音や光で、人目を気にさせます。
- 庭の見通し:塀や植木で外から見えにくい窓は、特に注意します。
私たちは、「内窓を入れれば大丈夫です」とおすすめすることはしません。防犯がいちばんの心配なら、内窓よりも先に、ほかの対策を提案するほうがお客様にとって良い場合もあります。逆に、寒さや音、結露にもお悩みなら、内窓でまとめて解決しながら、防犯面も少し底上げするという考え方ができます。
よくある質問
内窓をつければ、空き巣に入られませんか
入られないとはお約束できません。内窓は侵入に時間がかかりやすくなる助けにはなりますが、鍵のかけ忘れや、ほかの出入口からの侵入までは防げません。補助錠や面格子などと合わせて考えるのが安心です。
掃き出し窓に内窓をつけるとき、防犯面で気をつけることは
大きな窓はガラスの面積が広く、人が出入りしやすいため、鍵と補助錠をしっかりかけることが大切です。ガラスを合わせガラスにする方法もありますが、重さが増えるため、開け閉めのしやすさや窓枠の条件を、現地で確認します。(内窓が開けにくくならないための注意)
防犯だけが目的でも、内窓の相談はできますか
もちろんできます。そのうえで、内窓よりも補助錠や面格子のほうが合っていると思えば、正直にお伝えします。窓の写真を送っていただければ、状況に合った方法をご提案します。
まとめ:内窓は防犯の助け。ただし、それだけに頼らない
空き巣は一戸建てでは窓から入る例が多く、手口は「ガラス破り」と「鍵のかけ忘れ」が目立ちます。内窓は、窓を二重にして鍵を2つにし、合わせガラスも選べるので、侵入に手間をかけさせる助けになります。一方で、防犯の保証や公的な認定があるわけではないため、補助錠や面格子、センサーライトなどと組み合わせて考えるのが安心です。
窓の写真を送っていただければ、お住まいに合った方法をお伝えします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。
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この記事の出典
- 警察庁「住まいる防犯110番」手口で見る侵入犯罪の脅威(2026年10月に確認)
- 警察庁「令和4年版 警察白書」国民の財産を狙う事犯への対策(CP部品の説明・掲載数)(2026年10月に確認)
- 警察庁「住まいる防犯110番」防犯性能の高い建物部品の共通標章(2026年10月に確認)
- LIXIL「インプラス」メリット・防犯リフォームのページ(2026年10月に確認)


