夜勤から帰って、やっとふとんに入ったとたん、外から話し声や車の音、近所の工事の音が聞こえてくる。カーテンのすき間からは日ざしが入ってきて、部屋が明るい。昼に眠る人の部屋では、こんな場面が毎日のように起こります。

いちばん知りたいのは「窓を変えれば静かになるのか」だと思います。答えは、窓は音の入り口の一つで、内窓で聞こえ方が変わることはあるものの、音の種類や建物によって差があり、静けさや眠りやすさを約束することはできません。まずはお金のかからない工夫から順にご説明します。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:昼寝の部屋は「音」と「光」を分けて考える

  • 原因:国の基準では、昼間と夜間で「静かさの目安」が分けられています。昼間は夜間より大きな音が前提なので、昼に眠る人は、夜に眠る人より音が気になりやすい状況にあります。
  • 自分でできること:寝る部屋を家の中でいちばん道路や隣家から遠い部屋にする、遮光カーテンを使う、すき間をふさぐ、耳せんを試す、など。
  • 窓が関わる場合の選択肢:窓まわりの音には内窓が一つの選択肢になります。光の対策はカーテンやシェードのほうが手軽なことも多いです。

昼間の音は、夜より大きいのがふつう

環境省の「騒音に係る環境基準」では、時間を「昼間(午前6時から午後10時まで)」と「夜間(午後10時から翌日の午前6時まで)」に分け、それぞれに基準の値を決めています。たとえば、住居が中心の地域(A・B類型)の基準は、昼間が55デシベル以下、夜間が45デシベル以下です。

つまり、国が目安にしている「昼間の静かさ」は、夜より10デシベル大きい音まで許されています。夜勤明けに昼間眠る人は、夜に眠る人よりも、周りの音が多い時間帯に眠ることになります。ただし、この基準は「地域の環境をどう保つか」の目安で、家の中で眠りやすいかどうかを直接決めるものではありません。お住まいの場所が、どの地域の類型にあたるかは、市区町村の窓口で確かめられます。

自分でできること(お金をかけない順)

  • 寝る部屋を変える:道路や隣の家に面していない部屋、窓が小さい部屋を寝室にすると、聞こえ方が変わることがあります。
  • 音の入り口をふさぐ:窓のすき間やドアのすき間から音は入ります。すき間テープなどで、まず見つけられるすき間を減らします。
  • 厚手のカーテンを足す:音を小さくする助けになることがあります。同時に光も抑えられます。
  • 耳せんや、一定の音(扇風機など)を使う:突然の音が目立ちにくくなる場合があります。
  • 工事の予定を確かめる:近所の工事は、日程が決まっていることが多いです。管理会社や掲示板で期間がわかれば、その間だけ別の部屋で眠る、という工夫もできます。

光については、遮光カーテンや、窓の内側に付けるシェードが手軽です。朝の日ざしの入り方は窓の目隠し・日よけの記事やカーテンと内窓の記事も参考になります。

窓でできること、できないこと

内窓は、今ある窓の内側にもう1枚窓をつける工事です。LIXILは、内窓「インプラス」について、既存の窓との間にできる空気層が断熱と遮音の効果を生むと説明しています。

気をつけたいのは、数値の読み方です。LIXILの公式ページには「遮音性能は、JISで定められた方法により実験室で測定した測定値」であり、実際の建物では音場(音の伝わる空間の状況)が異なるため、測定値に差が出ると書かれています。つまり、カタログの数字は「実験室での値」で、お部屋でそのまま再現されるとは限りません。

窓が音の主な入り口なら、内窓で変化を感じやすい場合があります。一方で、次のような場合は窓だけでは変わりにくいことがあります。

  • 音が壁・床・天井から伝わっている(上の階の足音、隣の部屋の生活音など)。
  • 換気口や郵便受けなど、窓以外の開口から入っている。
  • 窓の状態で内窓が付けられない、または効果が出にくい(窓の枠の奥行きが足りない、など)。

光の面では、内窓のガラスの種類によって日ざしの入り方が変わりますが、部屋を暗くしたいだけなら、まずは遮光カーテンのほうが目的に合うことが多いです。内窓と遮光を組み合わせたい場合は、ご相談ください。

状況別の考え方

気になることまずやること窓で考えること
近所の話し声・生活音寝る部屋を変える、すき間をふさぐ窓まわりから入る音なら内窓も一つの選択肢
近くの工事の音期間を確かめて部屋を変える、耳せん期間が長い、または続く場合に検討
日ざし(まぶしさ)遮光カーテン、シェードガラスの種類で日ざしの入り方は変わる
上の階・隣の部屋の音家具の配置、管理会社への相談窓では変わりにくい

車の音が主な悩みの場合は車の音の記事、寝室全体の整え方は寝室の記事で、それぞれ詳しく説明しています。

よくある質問

内窓をつければ、ぐっすり眠れるようになりますか

眠りやすさは、音だけでなく、体調・生活のリズム・部屋の明るさや温度などにも左右されます。内窓で音の聞こえ方が変わる可能性はありますが、眠りの質がよくなると言い切ることはできません。

工事の音は、内窓で聞こえなくなりますか

聞こえなくなるとは言えません。音の大きさや種類、建物の造りによって変わります。振動が壁や床から伝わる場合は、窓では変わりにくいです。

遮光カーテンだけで十分ではありませんか

光だけが悩みなら、遮光カーテンで足りることも多いです。音も気になる場合に、内窓を合わせて検討するのがおすすめです。

まとめ:まず音の入り口を見つける

昼に眠る部屋は、音も光も多い時間帯に使うので、悩みが重なりやすい場所です。まずは寝る部屋やすき間、カーテンから見直し、それでも窓まわりの音が気になるときに内窓を考える、という順番が無理がありません。

次の一歩

窓と音の関係を整理したいときは防音のページが参考になります。内窓の防音の考え方は内窓の防音の記事でも説明しています。付けられるかどうか不安なときは内窓のデメリットの記事もあわせてご覧ください。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

関連する記事

この記事の出典

  • 環境省「騒音に係る環境基準について」(昼間・夜間の時間の区分と基準値。2026年10月に確認)
  • LIXIL「インプラス」製品ページ・6つのメリットのページ(遮音の説明と、JISの実験室測定値である旨の注記。2026年10月に確認)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です