
ロフトや屋根裏部屋、最上階の部屋に上がると、夏はむっとした熱気が顔にあたる。冬は、同じ家なのに階段をのぼったとたん、空気がひんやりしている。「屋根のすぐ下だから仕方ない」とあきらめていませんか。
先に答えると、屋根や天井の近くの部屋は、屋根や天井の影響を受けやすいと考えられます。ただ、国の資料では、家全体の平均で見ると、夏に外から入る熱がいちばん大きいのは窓です。最上階の部屋だけの割合は、公的な資料では確かめられませんでした。この記事では、確かめられた数字と、確かめられなかったことを分けて、自分でできる工夫と、窓でできること、屋根や天井の工事が別になることをお伝えします。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:「屋根のせい」と決めつけず、まず測ってみましょう
- 原因:環境省が紹介する図では、夏に外から入る熱は、窓が最も大きく、屋根は小さめです。ただし最上階やロフトだけを取り出した数字は、公的な資料では確かめられませんでした。
- 自分でできること:温度計で室温を測る、遮光カーテンやすだれで日ざしをさえぎる、エアコンを我慢しない。どれもお金がほとんどかかりません。
- 窓が関わる場合:窓がある部屋なら、内窓は窓まわりの熱の出入りを小さくする選択肢のひとつです。ただし、屋根や天井の断熱は別の工事で、内窓では代わりになりません。
国の資料で、確かめられた数字
環境省の「デコ活」のページでも、夏の冷房時に外から入る熱の割合として、窓が73%、屋根が11%と紹介されています(経済産業省の資料をもとにした図と記載されています)。この図では、窓から入る熱が最も大きく、屋根からの熱はそれより小さい、という並びです。最上階やロフトだけを取り出した数字は、確かめられた公的資料にありませんでした。
ここで大切なのは、これが「家全体」の平均だということです。建物は1階も2階もふくめた合計で計算されています。屋根の真下にある最上階やロフトは、屋根や天井に接している面が大きいので、平均よりも屋根や天井の影響を強く受けていると考えられます。ただ、その部屋だけの割合は、今回確かめた資料には出ていませんでした。「屋根や天井が主な原因」と言い切れるかどうかは、お住まいごとに調べないと分かりません。
2階の暑さを、窓・屋根・天井裏に分けて整理した記事は2階が暑い理由と対策にあります。この記事では、屋根裏部屋やロフトなど、屋根のすぐ下の部屋に絞って考えます。
まず、お金をかけずにできること
厚生労働省は、室内の暑さ対策として「エアコン等で温度を調節」「遮光カーテン、すだれを利用」「室温をこまめに確認」を挙げています。環境省の「デコ活」のページでは、2階の暑さへの対策として、天井裏の排熱対策と、天井の断熱材を厚く入れることが紹介されています。
- 温度計を、屋根のすぐ下の部屋と、ほかの階の部屋の両方に置いて、朝・昼・夜の数字をメモします。「この部屋だけ何度ちがうのか」が目に見えると、対策の優先順位を決めやすくなります。
- 窓がある部屋は、昼のうちに遮光カーテンやすだれで日ざしをさえぎります。窓の外側で日ざしを止める方法が、環境省のページでも紹介されています。
- 暑さを我慢するために、エアコンを切らないでください。使い方や設定は、お部屋の様子を見ながら調整します。
- 天井裏の熱の逃がし方は、素人判断で天井を開けたりせず、点検できる業者に相談します。天井裏は暗くて足場が悪く、配線もあるためです。
冬の寒さについても、まず温度計で数字を確かめるところから始められます。日ざしの入る窓は昼間にカーテンを開け、夜は閉める、といった手軽な工夫もありますが、ここでは効果を数字で確かめられていないので、詳しくは書きません。窓まわりの冷えは冬の寒さ対策のページで説明しています。
窓でできること、できないこと
内窓は、いまの窓の内側にもうひとつ窓をつける方法です。窓から出入りする熱を小さくする助けになるので、屋根裏部屋やロフトに窓がある場合は、窓まわりの対策として選択肢になります。夏の日ざしが気になる窓には遮熱タイプ、冬の寒さが気になる窓には断熱タイプのガラスを選べます(内窓のガラスの選び方)。
一方で、内窓でできないこともはっきりあります。
- 屋根や天井から入る熱を止めることはできません。屋根や天井の断熱材や、天井裏の換気・排熱は、別の工事です。私たちの工事の範囲とは異なります。
- 窓が小さい、または窓がない部屋では、窓の工事をしても変化を感じにくいことがあります。
- 窓の形や位置によっては、内窓を付けられない場合があります。写真で確かめてからお伝えします。
屋根や天井の断熱は、屋根の形や天井裏の状態で、やり方が変わります。気になる方は、屋根や天井裏の工事を扱う専門の業者さんに、点検を依頼してください。そのうえで、窓まわりをどうするかを、ご一緒に考えることはできます。
状況別の考え方
| お部屋の状況 | 先に試すこと | 次に考えること |
|---|---|---|
| 夏に、日ざしのあたる窓のある屋根裏部屋が暑い | 温度計で測る。遮光カーテンやすだれで日ざしをさえぎる | 窓まわりの熱を減らす(遮熱タイプのガラスの内窓など)。天井裏の熱は別に相談 |
| 夏の夜も、熱気が残ってむっとする | エアコンを使いながら、室温の変化を数日メモする | 屋根や天井裏にたまった熱の可能性も。専門業者に点検を相談 |
| 冬に、階段をのぼると急に寒い | 温度計で、ほかの階との差を測る | 窓まわりの冷えを見直す。天井の断熱は別の工事として相談 |
| 窓が小さい、または窓がない | 日ざしや風の入り方を確かめる | 窓より屋根や天井の影響を疑う。専門業者の点検が先 |
次の一歩
夏の暑さを窓の面から整理したい方は夏の暑さ対策のページが、冬の冷えが気になる方は冬の寒さ対策のページが、読み進める入口になります。西日がきつい窓がある場合は西日の暑さと内窓の記事も参考になります。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。窓の工事が合わないお部屋のときは、その旨を正直にお伝えします。
よくある質問
ロフトが暑いのは、屋根のせいですか
屋根や天井の影響を受けていることは考えられますが、そうだと決めつけることはできません。家全体の平均では窓の割合が大きく出ている資料もあり、ロフトだけの割合は確かめられませんでした。まず温度計で測り、窓の有無や日ざしの入り方もあわせて見るのがおすすめです。
内窓をつければ、ロフトの暑さや寒さはなくなりますか
なくなるとはお約束できません。内窓で窓まわりの熱の出入りは小さくなりますが、屋根や天井から伝わる熱は別です。窓が小さい部屋や、窓のない部屋では、効果を感じにくいこともあります。
屋根や天井の断熱も、お願いできますか
私たちの工事は窓まわりで、屋根や天井の断熱は別の工事です。屋根や天井裏の工事をされている専門の業者さんに、点検をご相談ください。窓のことは、そのあとでも、同時でも、お話を伺います。
まとめ:測って、手軽な工夫から。窓と屋根は別の工事です
屋根の下の部屋は、夏も冬もつらくなりやすい場所です。ただ、国の資料で確かめられたのは、家全体の平均で窓の割合が大きいことまでで、その部屋だけの原因は分かりません。温度計で測り、カーテンやすだれ、エアコンといった手軽なことから始め、窓がある部屋では窓まわりを、天井や屋根が気になるときは専門の業者さんの点検を、と順番に考えれば十分です。
関連する記事
この記事の出典
- 環境省 デコ活「断熱リフォームで夏本番も快適に! おうちの暑さ対策のコツ」(2021年6月。夏の熱の入り方の割合、2階の暑さ対策。2026年10月に確認)
- 厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」(屋内での暑さ対策。2026年10月に確認)

