結論:内窓を付けると、窓ガラスの面とレールが2倍になるため、掃除の手間は増えます。ただし、内窓の障子(ガラスの入った戸)は室内側から外して洗えるので、外の足場を使わずに掃除できる分、かえって楽になったという声も多くあります。この記事では、内窓の掃除の手順と、内窓と外窓の間(手が届きにくい場所)のお手入れ方法を、メーカーの資料と当社の施工例をもとにまとめました。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 監修:ガラパゴス内窓 施工担当 / 更新日:2026年10月

内窓の掃除が増える場所と、増えない場所

場所内窓を付ける前内窓を付けた後
ガラスの面2面(外窓の内側・外側)4面(外窓2面+内窓2面)
レール1本2本
外側の足場・網戸そのままそのまま(変わらない)
内窓の障子を外しての丸洗いできないできる(製品による)

外から掃除する手間(網戸を外す、ベランダに出る、高い窓に脚立をかける)は、内窓を付けても変わりません。増えるのは「内窓のガラスとレール」の分だけです。一方で、今まで外に出ないと拭けなかった外窓の内側も、内窓の障子を外せば室内から手が届くようになる窓もあります。

基本の掃除の手順

工事店のコラムや消費者向けのガイドで共通して挙げられている手順は、次の流れです(出典は記事末)。

  1. カーテンやブラインドを外す
  2. 窓枠・レールのホコリを、乾いた状態でブラシや掃除機を使って取る(水を使う前にホコリを取ると、泥になって溝に残りにくい)
  3. ガラスを、固く絞った布で上から下へ、コの字を描くように拭く
  4. レールの溝を、サッシ用のブラシや綿棒で拭く
  5. 最後に乾拭きで水分を残さない

内窓がある場合は、先に外側の窓(外窓)、次に内窓の順で進めると、外から舞い込むホコリを二度拭きせずに済みます。

内窓と外窓の「間」は、どう掃除するか

内窓の悩みで最も多く聞かれるのが「2枚の窓の間にホコリがたまるのでは」という心配です。対応は、製品の開き方によって変わります。

内窓の開き方窓の間の掃除
引き違い窓内窓を開ければ、そのまま外窓側に手やワイパーが届く
FIX窓(開かない窓)「はずれ止め」を外せば、窓を取り外して掃除できる製品がある(YKK AP プラマードU)
内開き窓窓を室内側に開けば、外窓側の面に手が届く

YKK APは、プラマードUのFIX窓について、レールにホコリがたまって開閉しにくいなど汚れがひどい場合は、窓を取り外して掃除できると案内しています。取り外す前に「はずれ止め」という部品を外す必要があります(出典:YKK AP「窓を取りはずしてお手入れする」)。取り外し方は製品や型式で異なるため、現場調査や引き渡しのときにご案内しています。

汚れが付きにくい内窓もある

LIXILのインプラスには「ダストバリア」という特許技術(特許第5629200号)があります。樹脂製のサッシ枠は静電気でホコリを引き寄せやすいという弱点がありますが、ダストバリアはこのホコリの付着を抑え、窓辺の汚れを減らす仕組みです(出典:LIXIL公式サイト)。すべての製品・型式に付いているとは限らないため、気になる場合は現場調査のときにご確認ください。

掃除の手間を減らす、内窓の選び方

内窓の掃除の負担は、窓の数・開き方・設置した場所で変わります。工事の前に、次の点を考えておくと、後の手間を減らせます。

  • 開け閉めする窓とFIX窓を分ける:換気しない窓はFIX窓にすると、開閉の手間も内窓間の掃除の手間もまとめて減らせます。詳しくは内窓のデメリットと後悔しない選び方をご覧ください。
  • 水まわりは水はけを考える:浴室の内窓は、結露や湿気がたまりやすい場所です。浴室の内窓の記事もあわせてどうぞ。
  • ガラスの種類で見た目の汚れ方が変わる:型ガラス(すりガラス調)は指紋や軽い汚れが目立ちにくい一方、拭き跡が残りやすいという声もあります。
リビングの掃き出し窓に取り付けた引き違いタイプの内窓。開けて外窓側を掃除できる
引き違いタイプの内窓は、開けると外窓側に手が届きます(福岡市南区)

福岡市南区の戸建てでは、リビングの掃き出し窓をはじめ8か所に内窓を設置しました。開閉する窓は引き違いタイプにし、窓と窓の間の掃除がしやすいよう配慮しています(施工事例)。福岡市博多区のお宅では、左右で幅の違う偏芯窓にも内窓を設置し、出窓部分は開き方を現場で調整しました(施工事例)。

幅の違う掃き出し窓と出窓に取り付けた内窓。開閉できるタイプとFIXタイプを使い分けている
左右で幅の違う窓に、開閉タイプと組み合わせて内窓を設置しました(福岡市博多区)

内窓あり・なしで、掃除の負担はどう変わるか

「内窓を付けたら掃除が面倒になるのでは」という不安の多くは、窓の数そのものではなく「窓の間が拭けない」という点から来ています。実際には、開け閉めできる内窓であれば窓の間にも手が届くため、負担はガラス1〜2面分の増加にとどまります。

比べる点内窓なし内窓あり(引き違い)内窓あり(FIX)
拭くガラス面2面4面4面
窓の間への手の届きやすさ―開けば届く取り外しが必要
換気のしやすさ1回開ける2回開ける開閉できない
隙間風・結露対策なし内窓で軽減内窓で軽減

換気をしない窓(トイレの高い位置の窓や、階段の明かり取りなど)はFIX窓にすると、開閉の手間がかからない一方、窓の間の掃除は取り外しが必要になります。逆に、毎日開け閉めする窓は引き違いタイプにしておくと、窓の間の掃除も兼ねられます。どちらが合うかは、窓ごとの使い方次第です。

よくある質問

内窓の掃除の頻度は、どれくらいが目安ですか

ガラス面は、気になったときに拭く程度で十分です。レールの溝にホコリがたまりやすいため、月に1回ほど乾いたブラシや掃除機でホコリを取ると、動きが重くなるのを防げます。

内窓と外窓の間にカビが生えることはありますか

窓の間に湿気がこもると、結露からカビにつながることがあります。暖房しているときは内窓をきちんと閉めると、窓の間の結露を抑えやすくなります(出典:YKK AP よくあるお問い合わせ)。詳しくは結露とカビの記事もご覧ください。

内窓の障子は自分で外せますか

製品や型式によって外し方が異なり、無理に外そうとすると破損のおそれがあります。初めて外すときは、取扱説明書を確認するか、現場調査・引き渡しの際にお尋ねください。

まとめ

内窓の掃除は、ガラスとレールが2倍になる分だけ増えますが、外の足場を使う手間は変わりません。基本は「乾いたホコリ取り→水拭き→乾拭き」の順で、内窓と外窓の間は、引き違いなら開けて、FIX窓なら取り外して掃除します。掃除のしやすさも含めて窓ごとの開き方を決めたい方は、現場調査でご相談ください。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • YKK AP「窓を取りはずしてお手入れする」(プラマードU FIX窓の取り外し)
  • YKK AP よくあるお問い合わせ「内窓設置後の外窓の結露を抑制する方法を教えてください」
  • LIXIL公式サイト(インプラス「ダストバリア」特許第5629200号)
  • ガラパゴス内窓の施工事例(本文中にリンク)

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