
家には窓がたくさんあって、全部に内窓を付けるのは予算的にむずかしい。そんなとき、「どの窓から付ければいいの?」と迷いますよね。結論から言うと、いちばん困っていることがある部屋、そして長い時間すごす部屋から考えるのが、わかりやすい進め方です。
内窓は、1か所ずつ足していくこともできます。この記事では、公的機関が公表している情報をもとに、窓の優先順位の考え方と、「まず1部屋から」始めるときのポイントをお伝えします。無理に全部の窓をすすめることはしません。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:どの窓から付けるかの考え方
- いちばんの悩み(暑い・寒い・結露・音・ヒートショック)を先に決めると、先に付ける窓が選びやすくなります。
- 毎日長くすごすリビングや寝室の窓から考える方法があります。環境省のページでも、よく使う部屋の窓から断熱する考え方が紹介されています。
- 「まず1部屋だけ」でも意味はあります。あとから足すこともできます。
- ただし補助金は、工事の内容をまとめた方が使いやすい場合があります。
- どの窓から付けても同じ結果になるとは言えません。窓の向きや家の造りで変わるので、写真を見ながらご相談ください。
なぜ「窓」から考えるのか
環境省のゼロカーボンアクション30のページでは、冬の暖房時に室内の熱の約6割が窓から逃げ、夏の冷房時に外から入ってくる熱の約7割が窓から入ってくると紹介されています(出典として日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センターが示されています)。数字は住宅の条件で変わりますが、壁や屋根よりも窓が熱の通り道になりやすいことがわかります。
同じページには、戸建て住宅には平均で約18か所の窓があると試算されていて、リビングや寝室など、ふだん使う部屋を中心に半分の9か所を断熱リフォームするだけでも効果が期待できる、という考え方も書かれています。「全部やらないと意味がない」わけではない、ということです。
悩み別:先に考えたい窓の早見表
悩みごとに、先に考えたい窓を整理しました。あくまで考え方の目安で、家の造りや窓の向きによって変わります。
| いちばんの悩み | 先に考えたい窓 | ひとこと |
|---|---|---|
| 夏、部屋が暑い | 日ざしが強く当たる窓(西日が入る窓など)、いちばん長くすごす部屋の窓 | 日ざしの入り方は窓の向きで変わります。ガラスの種類の選び方は内窓のガラスの選び方で説明しています。 |
| 冬、寒い | リビング・寝室など、ふだん長くいる部屋の窓 | 冬は暖房の熱が窓から逃げやすいといわれます(冬の寒さ対策)。 |
| 結露がひどい | 結露が出ている窓そのもの、寝室や北側の部屋の窓 | 結露は窓まわりの温度差が大きいほど出やすくなります(結露対策)。 |
| 音が気になる | 道路や線路、隣の家に面した窓 | 音は音の来る側の窓から考えます(内窓の防音)。 |
| ヒートショックが心配 | 脱衣所・浴室・トイレなど、寒くなりやすい場所の窓と、居間の窓 | 部屋どうしの温度差を小さくする考え方です(内窓とヒートショック)。 |
寒さ・ヒートショックが心配なとき、見ておきたい場所
環境省の「断熱リフォーム」のページでは、断熱性を高めることで、居間や脱衣所、風呂場の温度差を小さく保ちやすくなり、寒い冬に部屋の温度差で起きるとされるヒートショックのリスクを減らせる、と説明されています。また、窓の結露を防ぐ効果や、防音の効果にもふれられています。
そのため、家族に高齢の方がいらっしゃる場合などは、リビングだけでなく、脱衣所や浴室の窓も一緒に考えておくと安心です。浴室の窓は、湿気に強い仕様を選ぶ必要があります。窓の形や大きさによって選べる内窓が変わるので、写真でご相談ください。
窓の向きによる違い
窓は、向きによって日ざしの入り方が変わります。夏は西日が入りやすい窓、冬は日なたになる窓など、家ごとに事情がちがいます。暑さがいちばんの悩みなら、日ざしが強く当たる窓から考える方法もあります。
ただし、内窓を付けると必ず暑さがやわらぐ、というものではありません。ガラスの種類や、すでに付いている窓の状態、カーテンやひさしの有無によっても変わります。ご自宅の窓の向きは、写真と一緒に教えていただけるとご案内しやすくなります。
「まず1部屋から」でも意味があります
予算に合わせて、いちばん悩んでいる部屋の窓から始める進め方は、よくあるやり方のひとつです。内窓は今ある窓の内側に足すものなので、あとから別の部屋に追加することもできます。
一方で、まとめて工事するほうがよい場面もあります。現地調査や工事の日が1回で済むことに加えて、国の補助金は申請1回あたりの補助額の合計が一定以上でないと対象にならない考え方があるためです。窓が少ないと、補助の対象にならないことも考えられます。くわしくは先進的窓リノベ2026事業の流れのページで説明しています。補助金の全体像は補助金に関してのページをご覧ください。
「今は1部屋、来年にもう1部屋」という進め方が合うか、「今回まとめて」が合うかは、窓の数や大きさで変わります。お客様にとって無理のない形を、一緒に考えます。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。
相談するときに用意しておくと話が早いもの
- 気になる窓の写真(部屋の中から、窓全体が見えるように)
- いちばんの悩み(暑い・寒い・結露・音など)
- 窓の向き(わかる範囲で大丈夫です)
- 賃貸か持ち家か、マンションか戸建てか(マンションの管理規約や賃貸での設置も参考にしてください)
よくある質問
1部屋だけ付けても、意味はありますか
よくすごす部屋だけでも、その部屋の窓まわりの暑さ・寒さ・結露・音の悩みを減らす助けになります。家全体が変わるわけではないので、効果の感じ方は部屋や窓の状態で異なります。
あとから別の部屋に追加できますか
内窓は今ある窓の内側に取り付けるので、あとから追加することができます。ただし補助金の対象になるかどうかは、制度の期間や条件で変わります。追加を考えているときは、先にご相談ください。
北側の部屋と南側の部屋では、どちらを先にしたほうがいいですか
向きだけでは決められません。冬の寒さや結露が悩みなら、北側でもよくすごす部屋が先になることがありますし、夏の暑さが悩みなら日ざしの強い窓が先になることもあります。悩みと、すごす時間の長さで考えるのがわかりやすいです。
まとめ:悩みの大きい部屋、長くすごす部屋から
内窓は、いちばんの悩みと、すごす時間の長い部屋から考えると選びやすくなります。1部屋から始めても、あとから足すこともできます。補助金を使うなら、工事をまとめた方が使いやすい場合もあるので、窓の数と予算のバランスを見ながら決めていきましょう。
窓の写真を送っていただければ、どの窓から考えるのがよいか、一緒に整理します。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。
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この記事の出典
- 環境省 ゼロカーボンアクション30「窓の断熱リフォームから、暮らしの脱炭素を始めよう」(2026年10月8日に確認)
- 環境省 デコ活「断熱リフォーム」(2026年10月8日に確認)
- 環境省 先進的窓リノベ2026事業【公式】事業概要・内窓設置のページ(2026年10月8日に確認)


