
東京で内窓を付けるとき、「国の補助金のほかに、東京都や区・市の制度も使えるの?」「全部まとめて使えるの?」と迷う方は多いです。東京は、国・都・区市と、補助の入り口が三つ重なりうる地域です。そのぶん、どれを使えるかは、お住まいの区市と、工事をする時期で変わります。
結論から言うと、国の補助金(先進的窓リノベ2026事業)は東京でも同じ条件で使えます。そこに、東京都の助成(クール・ネット東京)を重ねられる作りになっています。区市の制度は、区や市ごとに金額も受付の時期もばらばらです。この記事では、公式ページで確かめられたことだけを、2026年10月時点の情報としてまとめました。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:東京で内窓に使える補助は3階建て
- 1階(国):先進的窓リノベ2026事業。仕組みやグレードの説明は、別の記事に分けています(申請の流れ、グレードの見方)。
- 2階(東京都):東京都環境公社(クール・ネット東京)の「既存住宅における省エネ改修促進事業」。内窓は、窓の大きさとグレードごとの決まった金額が出ます。契約の前に「事前申込」が必要です。
- 3階(区・市):制度がある区市と、ない区市があります。2026年度分の受付がもう終わっている市もあります。
三つとも使える人もいれば、国と都だけの人もいます。まず「お住まいの区市に制度があるか」「いまも受付中か」を確かめるのが、順番として分かりやすいです。
東京都の助成(クール・ネット東京)は内窓でいくら出る?
東京都の公式ページ(令和8年度「既存住宅における省エネ改修促進事業」)によると、窓の助成は「工事費の何割」ではなく、設置する窓1か所ごとの決まった金額(助成単価)を足し合わせる方式です。金額は、窓の熱の伝わりにくさ(グレード)と、窓の大きさで決まります。内窓設置の単価は次のとおりです。
| 都のグレード(熱貫流率) | 特大(4.0㎡以上) | 大(2.8〜4.0㎡) | 中(1.6〜2.8㎡) | 小(0.2〜1.6㎡) |
|---|---|---|---|---|
| P(1.1以下) | 133,000円 | 106,000円 | 72,000円 | 46,000円 |
| S(1.1超〜1.5以下) | 82,000円 | 65,000円 | 44,000円 | 28,000円 |
| A(1.5超〜1.9以下) | 32,000円 | 26,000円 | 18,000円 | 12,000円 |
| B(1.9超〜2.3以下) | 20,000円 | 16,000円 | 13,000円 | 10,000円 |
この表の「P・S・A・B」は東京都の区分で、国の制度の「SS・S・A」とは別の分け方です。名前が似ていますが、同じ窓でも呼び方が変わることがあります。
上限は1住戸あたり200万円です。令和8年度は、窓の助成単価が引き上げられ、「特大」の区分が加わりました。助成の対象になるのは、国の事業(先進的窓リノベ事業など)で補助の対象として登録されている窓・ガラスです。窓とドアの助成額の合計が5万円以上になる工事が対象で、たとえば1か所だけの小さな窓だけでは足りない場合があります。
国の補助金と東京都の助成は一緒に使える?
ただし、令和8年度の都の公式ページだけでは、国の補助金をどのように差し引くのか(調整のルール)までは確かめられませんでした。お見積りの段階で、実際にいくら戻るのかを一緒に確認するのが安心です。なお、都や東京都環境公社の「同じ種類の助成金」を二重に受けることはできません。
東京都の助成の申し込み方と時期
- 事前申込が必要です。窓の契約や工事は、事前申込を受け付けてもらったあとに行います。
- 事前申込は令和8年5月29日から受付中です。令和8年4月1日〜6月30日に契約した工事は、事前申込の期限が令和9年3月31日です。
- 工事のあとの交付申請兼実績報告は、令和8年6月30日から令和11年3月30日までです。事前申込から1年以内に出さないと、事前申込は自動的に無効になります。
- 申請は電子申請がすすめられています。令和8年度は、実績報告のときに金融機関が出す証明書などが必要になりました。
- 予算(令和8年度分は約1,012億円)に達したときは、受付が終わります。
申請の書類づくりは手間がかかります。どこまで工事店に任せられるかは、ご相談のときにお伝えします。
区市の制度:確かめられたものだけを表にしました
下の表は、各区市の公式ページを自分で開いて確かめた内容です。内容は変わりやすいので、申し込む前に、必ず担当の窓口で最新を確認してください。
| 区・市 | 制度(令和8年度) | 金額 | 受付・申請のしかた |
|---|---|---|---|
| 新宿区 | 省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度(個人住宅の断熱窓) | 工事費(税抜)の25%、上限10万円 | 第2期は10月16日まで、第3期は11月2日〜12月25日、第4期は令和9年1月12日〜3月12日。工事前の申請は不要で、工事と支払いが終わってから申請。同じ部屋の窓すべてが対象。国・都の補助と合わせて経費を超えた分は減額 |
| 世田谷区 | エコ住宅補助金(窓の断熱改修) | 1窓あたり15,000円(制度全体で最大20万円) | 後期は令和8年10月1日〜令和9年1月31日。事前登録が必要。区内の施工業者による工事が条件。予算に達すると終了 |
| 三鷹市 | 新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金(高断熱窓) | 工事費(税込)の10分の1、上限25万円 | 令和8年度分は、予算に達して受付が終了(8月10日現在の表示) |
| 府中市 | エコハウス設備設置費助成金(窓の断熱改修) | 費用の5分の1、上限10万円 | 令和8年度分は、予算に達して受付が終了(9月17日更新のページ) |
| 渋谷区 | 住宅簡易改修支援事業に窓の取り替えが含まれるが、年度や受付の状況は確かめられませんでした | 窓口・公式サイトで確かめてください | 住宅政策課(03-3463-3548)へ |
三鷹市と府中市は、公式ページに、国や都の補助との併用についての記載もありました(合計が工事費を超えないこと、など)。世田谷区のページには、併用できるかどうかは国と都の窓口でも確かめるように、とあります。ほかの区市は、ここに載せていません。お住まいの区市の「補助金」「助成」のページを見るか、窓口で聞いてみてください。
東京の工事の実例:国の補助金後の実質負担額
私たちが東京で工事した現場の実例です。金額は、国の補助金(先進的窓リノベ)をいただいたあとの、お客様の実質負担額(税込)です。いずれも施工当時の金額で、今の金額とは限りません。
| 地域 | 建物 | 窓の数 | 製品・グレード | 国の補助後の実質負担額(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 東京都新宿区(2026年7月施工) | マンション | 2か所 | ウチリモ・グレードS | 130,000円 |
| 東京都三鷹市(2026年8月施工) | マンション | 3か所 | ウチリモ・グレードS | 215,000円 |
| 東京都府中市(2026年6月施工) | 戸建て | 14か所 | ウチリモ・真空ガラス・グレードSS | 833,000円 |
この表は「国の補助金後の実質負担額」だけを示したものです。窓の大きさや種類、お住まいの条件でも金額は変わります。マンションの場合は、窓が共用部分になるため、管理規約の確認も必要です(マンションで内窓を付けるときの管理規約)。また、窓の位置によっては内窓を付けられないことがあります(内窓が付けられない窓)。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。見積書の読み方はこちら、準備しておくとよいものはチェックリストにまとめています。
よくある質問
東京都の助成だけを使うこともできますか
制度の上では、国の補助金を使わずに都の助成だけを受ける形も考えられます。ただし、都の助成を受けられる窓は、国の事業で補助の対象として登録されている窓・ガラスに限られます。どの組み合わせが合うかは、お住まいと窓の状況でも変わるため、見積りのときにご案内します。
もう工事の契約をしてしまいました。都の助成はもう使えませんか
公式ページでは、契約の前の事前申込が原則とされています。例外は、令和8年4月1日〜6月30日に契約した工事だけです。すでに契約済みの場合は、東京都環境公社の窓口(創エネ支援チーム 03-6737-5300)へ、早めに確認してください。
区の補助は、毎年同じ内容ですか
同じとは限りません。たとえば三鷹市は、年度によって助成の割合が変わっていました。受付も予算に達すると終わります。今年度の内容は、その年度のページで確かめるのが確実です。
まとめ:国・都・区市は別々の窓口。順番に確かめれば大丈夫です
東京では、国の補助金に東京都の助成を重ねられる作りになっています。区市の制度は、新宿区や世田谷区のように、いま受付中のところもあれば、三鷹市や府中市のように、今年度分が終わったところもあります。無理にすべてを使おうとせず、お住まいと窓の数に合うものを選ぶのが、いちばん負担が少なくなります。
窓の写真を送っていただければ、使えそうな制度も含めてご案内します。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。東京の実例は東京のページにもまとめています。
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この記事の出典
- 東京都環境公社 東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)」(2026年10月に確認)
- 新宿区「令和8年度 省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度」(2026年10月に確認)
- 世田谷区「令和8年度 世田谷区エコ住宅補助金」特設サイト(2026年10月に確認)
- 三鷹市「【令和8年度】新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金」(2026年10月に確認)
- 府中市「エコハウス設備設置費助成金交付事業」(2026年10月に確認)
- 渋谷区「住宅簡易改修支援事業」(2026年10月に確認)
- ガラパゴス内窓の工事ブログ(本文中にリンク)


