夜、布団に入ってから、屋根や窓をたたく雨の音が気になって目がさえてしまう。風がびゅうびゅう鳴る日は、浅い眠りのまま朝をむかえてしまう。そんな経験はありませんか。

いちばん知りたいのは「窓を変えれば静かになるのか」だと思います。答えは「窓は音の入り口の一つで、窓を変えると音の入り方は変わります。ただし、音をゼロにはできず、窓以外から入る音もあります」です。この記事では、メーカーや業界団体が公表している情報をもとに、窓の音の入り方と、窓でできることを順番にお話しします。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:原因・自分でできること・窓の選択肢

  • 原因:音は、窓のガラスだけでなく、窓のすきまや換気口など、いくつかの道すじから入ってきます。
  • 自分でできること:窓の建て付けやパッキンの調整、厚手のカーテンなど、お金をかけずに試せることがあります。
  • 窓が関わる場合の選択肢:窓の内側にもう一つ窓をつける内窓は、音の入り方をやわらげる方法の一つです(内窓の防音について)。

窓から音が入る道すじ

日本サッシ協会は、サッシ(窓の枠と戸の部分)では、パッキンなどの部品ですきまを少なくしているものの、すきまを構造上完全になくすことはできず、音を完全にさえぎることはできない、と説明しています。つまり、窓を閉めきっていても、音が入る道は残ります。

また、同じ協会の説明では、実際の住まいでは、換気口や換気扇、ベランダの有無、家具の置き方などで、室内の音の大きさが変わるとされています。同じ窓をつけた家でも、部屋ごとに聞こえ方が違うことがあるのはそのためです。

つまり、「窓を替えたのに思ったほど静かにならない」ということも起こりえます。窓だけでなく、壁・換気口・窓まわりも含めて、音の入り口を見ていくことが大切です。

カタログの「遮音等級」の読み方

サッシの遮音性能は、JISという国の規格で、T-1からT-4までの等級で表されます。日本サッシ協会の説明では、T-1は25dB、T-2は30dB、T-3は35dBの音をさえぎる性能とされ、たとえば外の音が80dBなら、T-3の窓の室内側では45dBまで下がる、という計算の目安が示されています(T-4の数値は、確認したページに書かれていませんでした)。

ただし、この数字は「サッシ単体を測るための実験室」で測った値です。実際の家では、すきまや換気口の影響で、数字どおりにならないことがあります。LIXILも、サッシの遮音性能はJISの方法で実験室で測った値で、実際の建物では音の場が異なるため差が出ることがある、と書いています。数字は、窓どうしを比べる目安として見るのが安心です。

自分でできること:まず試したい工夫

  • 窓の建て付け・クレセント錠(窓のかぎ)の調整:LIXILは、建て付けやクレセント錠を調整してすきまを減らすと、遮音の効果が高まるとしています。調整のしかたは、窓メーカーの取扱説明書やホームページで確認できます。
  • パッキンの点検:日本サッシ協会は、音が大きいと感じるときは、サッシ各部の調整不足や、パッキンのねじれ・古くなりを確かめるよう案内しています。
  • 厚手のカーテンやじゅうたん:同じ協会は、こうした音を吸う物で室内の騒音を下げられる、としています。外から入る音そのものを止める力は小さいので、「室内の響きをおさえる工夫」と考えてください(内窓とカーテンの話)。

風の音がすきまから聞こえているように感じるときは、すきま風の記事も参考になります(すきま風の原因と対策)。車の音が主な悩みなら、そちらの記事で詳しくご案内しています(車の音が気になるとき)。

窓でできること、できないこと

内窓は、今ある窓の内側に新しい窓をつけて、2つの窓のあいだに空気の層をつくる工事です。LIXILは、この空気層が音をさえぎる役目をすると説明しています。

LIXILの資料には、条件つきで、外窓にインプラスを組み合わせたときにT-3(35)等級になる例が出ています。条件は、外窓がA-3(8)等級のアルミサッシ、あいだの空気層が80〜95mm、外窓が3mmの単板ガラス、内窓が5mmの単板ガラスという、メーカーの試験条件での値です。どの家でも同じ数字になるという意味ではありません。

同じくLIXILは、音を下げるコツとして、次の点をあげています。

  • 外窓と内窓のあいだをできるだけ広げる(広げにくいときはふかし枠を使う方法があります)
  • ガラスを厚くする、外窓と内窓でガラスの厚さを変える
  • すきまを減らす(建て付けの調整)

一方で、LIXILは、Low-Eガラスに変えても防音性能は上がらないとも書いています。暑さ・寒さ対策のつもりで選んだガラスが、防音には効かないことがあるということです(内窓のガラスの選び方)。

できないこともあります。壁・床・天井や換気口から入る音は、窓を替えても変わりません。窓枠の奥行きが足りず、つけられない窓もあります。LIXILの公式では、インプラスは引き違い窓で70mm以上、開き窓・FIX窓で55mm以上の窓枠の奥行きが必要とされています。向き不向きは、窓を見てからお伝えします。

音の入り方自分でできること窓での選択肢
窓のすきまから入る建て付け・クレセント錠・パッキンの調整内窓で空気層をつくる
ガラスを通って入る厚手のカーテンで室内の響きをおさえる内窓(ガラスの厚さを変える)
換気口・換気扇から入る換気口まわりの音対策を、施工店に相談窓では変わりにくい
壁・天井から入る家具の置き方の工夫窓では変わらない

どれくらいの音なら静かと言えるのか

環境省の「騒音に係る環境基準」では、住居用の地域(A・B類型)で、昼間(午前6時〜午後10時)は55dB以下、夜間(午後10時〜翌朝6時)は45dB以下が基準です。これは地域の目標値で、「あなたの寝室の中で何dBにすればよい」という意味ではありません。それでも、夜はより静かであることが求められている、という目安にはなります。

雨や風の音は、強まる日と静かな日で大きく変わります。窓の工事をするときは、「いちばん気になる夜の音」を、お電話やLINEでお聞かせください。

よくある質問

内窓をつけると、雨の音は聞こえなくなりますか

聞こえなくなる、とは言い切れません。メーカー資料でも、実験室での測定値で、実際の家では換気口などの影響で変わるとされています。音の入り方がやわらぐことはありますが、ゼロにはなりません。

防音には、ガラスは厚いほうがいいですか

LIXILの説明では、ガラスが厚いほど防音の効果が高まり、外窓と内窓のガラスの厚さが違うと、さらに効果が高まるとされています。窓枠の条件や使えるガラスは窓ごとに違うので、現地で確認します。

まず何から試せばいいですか

窓の建て付けとパッキンの点検が、お金をかけずにできる第一歩です。それでも気になるときに、内窓を検討すると、無理がありません。

まとめ:音の道すじを知ってから、窓を選ぶ

雨や風の音は、窓のガラスだけでなく、すきまや換気口からも入ります。まずは建て付けやパッキンの確認、カーテンなどの手軽な工夫から。窓が主な入り口だと分かったときは、内窓が選択肢の一つになります。

次の一歩

内窓の防音のしくみや、ほかの窓対策との違いは防音のページにまとめています。つけたあとの暮らしが気になる方は、内窓のデメリットもあわせてご覧ください。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

関連する記事

この記事の出典

  • 日本サッシ協会「サッシの遮音性」(2026年10月に確認)
  • 日本サッシ協会「サッシ全閉時のすきま風」(2026年10月に確認)
  • LIXIL「内窓 インプラス」製品ページ、窓リフォーム特長ページ、お客様相談FAQ「防音対策として有効な内窓「インプラス」のガラス種類」(2026年10月に確認)
  • 環境省「騒音に係る環境基準について」(2026年10月に確認)

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