内窓をつけようと決めても、「うちの窓には、どんな開き方の内窓がつくの?」「開け閉めのしやすさは変わるの?」と迷う方は多いです。内窓の開き方は、いまある窓の形と、その窓をどう使いたいかで決まります。

この記事では、LIXIL「インプラス」とYKK AP「ウチリモ」の公式ページで確かめられたことをもとに、引き違い・FIX(開閉しない窓)・開き窓などの選び方を、やさしく整理します。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:内窓の開き方の選び方

  • いまの窓が引き違い窓なら、内窓も引き違いにするのが基本です。いちばん種類が多く、選びやすいタイプです。
  • 開け閉めしない窓なら、FIX窓(開閉しない窓)の内窓がつきます。開け閉めをしないぶん、使い方はシンプルです。
  • 開き窓には開き窓の内窓があります。外へ開く窓や、床まである掃き出し窓にはテラスドア用もあります。
  • 内倒し窓・回転窓・天窓などは、インプラスでは取り付けできないと案内されています。
  • 最終的には、窓の奥行き(枠の寸法)を測らないと決まりません。迷ったときは、窓の写真を見せていただければ一緒に考えます。

内窓のタイプにはどんな種類があるか

LIXILのインプラスには、引き違い窓・FIX窓・開き窓・すべり出し窓・テラスドア・浴室仕様があります。YKK APのウチリモは、引き違い窓(2枚建から4枚建)・FIX窓・内開き窓・開き窓テラスがあり、浴室仕様も別に用意されています。

つまり、窓の形に合わせて選べる種類は、メーカーを問わずひととおりそろっています。ただし、どのタイプが付くかは、いまの窓の開き方・窓枠の奥行き・まわりの状況で変わります。

今の窓の形から選ぶ早見表

今の窓つけられる内窓のタイプ向いている使い方注意点
引き違い窓引き違いよく換気する・出入りする窓窓枠の奥行きが必要です。目安はインプラスで70mm以上と案内されています。
FIX窓(開かない窓)FIX光を取り入れたい、開け閉めしない窓開けられないため、掃除は室内側の面になります。奥行きの目安はインプラスで55mm以上です。
開き窓開き窓窓を大きく開けて風を入れたい場所奥行きの目安はインプラスで55mm以上です。カーテンの掛け方と、開くときの動きを確かめます。
すべり出し窓すべり出し窓(インプラスにあり)少し開けて風を入れたい場所ウチリモの商品ページには、このタイプの記載を見つけられませんでした。
掃き出し窓(床まである窓)テラスドア用、または引き違いベランダや庭への出入り出入りするため、床まわりの納まりを現地で見ます。
浴室の窓浴室仕様湿気の多い浴室詳しくは浴室の窓に内窓をつける記事をご覧ください。
内倒し窓・回転窓・天窓などインプラスは取り付け不可と案内されています-別の方法を一緒に考えます。

奥行きの数字は、LIXILのQ&Aに書かれている「有効寸法」です。ふかし枠(窓枠に足す部材)を使う場合は、別の条件もあります。ウチリモは、薄型で、引き違い窓の枠は見込58mm、内開き窓・開き窓テラス・FIX窓は50mmと案内されています。

タイプごとの特徴と注意点

引き違い窓:いちばん選びやすい

横にスライドして開け閉めするタイプです。ガラスの色や種類の選択肢も多く、ふだんの換気にも向いています。内窓は、窓の内側に新しい窓がもう1つ増えるので、開けるときは2枚分を動かすことになります。この手間が気になる方は、内窓が開けにくいと感じたときの対処も参考にしてください。

FIX窓:開けない窓にすっきり

FIX窓は開閉しないタイプで、断熱と防音のはたらきを持つ、と公式ページに書かれています。開け閉めのための可動部がないので、見た目もすっきりします。ただし、換気窓がついたFIX窓にインプラスのFIXをつけると、その換気窓は使えなくなる、とLIXILのQ&Aにあります。換気が必要な窓は、別のタイプを検討します。

開き窓:大きく開けたいとき

引き違い以外の開き方に対応するタイプです。窓を開けたときに、カーテンやブラインドに当たらないかを確かめておくと、あとで困りません。ウチリモには、内開き窓や開き窓テラスもあります。

テラスドア:出入りする掃き出し窓に

床まである掃き出し窓向けのタイプです。出入りが多い窓では、床のレールのつまずきやすさや、掃除のしやすさも気になる点です。現地で窓まわりを見てから決めるのが安心です。

気密・防音・断熱は、開き方で変わる?

ここで正直にお伝えします。開き方の違いで、気密・防音・断熱がどれだけ変わるかを、数字で比べたメーカー公式の資料は、今回の調査では見つけられませんでした。そのため、「このタイプのほうが静か」「このタイプのほうが暖かい」とは、この記事では書きません。

公式ページで確かめられたのは、ウチリモでは、既存の窓と内窓のあいだの空気の層と、熱を伝えにくい樹脂のフレームで、冷暖房の効きをよくするという説明です。音については、外からの音を15dB減らすと案内されています。性能は、タイプよりも、ガラスの種類で大きく変わるとされています。内窓のガラスの選び方もあわせてご覧ください。

迷ったときの考え方

  • 換気をよくしたいなら、その窓を日ごろ開けるかどうかを考えます。開ける窓は、開閉できるタイプにしておくと、あとから困りにくいです。
  • 音を重視するなら、開け閉めしない窓はFIXにする、という選び方もあります。ただし、FIXにすると、その窓は開けられなくなります。
  • 出入りするなら、床まわりの使いやすさを優先します。テラスドアか引き違いかは、現地で見て決めます。

どれが正解ということはなく、窓ごとに使い方が違います。「この窓は開けない」と決めてFIXにして、あとで開けたくなる、というのが、いちばんもったいない選び方です。迷う窓は、現地で窓を見ながら、お客様の暮らし方に合わせて一緒に決めましょう。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

マンションの場合は、管理組合の承認が必要になることがあります(マンションの管理規約と内窓)。

よくある質問

内倒し窓や天窓にも、内窓はつけられますか

LIXILのQ&Aでは、インプラスは内倒し窓・回転窓・内開き窓、垂直な壁以外にある天窓などには取り付けできない、と案内されています。エアコンや換気扇がついた窓も同じです。ほかの方法がないか、窓を見てご相談します。

窓枠の奥行きが足りないときは、あきらめるしかありませんか

ふかし枠を使う方法があります。LIXILのQ&Aでは、ふかし枠を使う場合は、窓枠の厚み20mm以上、有効寸法40mm以上が条件とされています。奥行きが浅い窓向けに、薄型の内窓を用意するメーカーもあります。測ってみないと分からないので、写真と寸法をお知らせください。

開閉しないFIX窓にすると、掃除はたいへんですか

内窓は室内側にあるので、ふだんの掃除は部屋の中からできます。ただし、FIXは開けられないため、窓と窓のあいだにはさわれません。掃除のしかたは内窓のお掃除の記事をご覧ください。

まとめ:窓の形と使い方で、内窓のタイプが決まります

内窓のタイプは、いまの窓の形に合わせるのが基本です。そこに「よく開ける窓か」「出入りするか」「音を気にするか」を重ねて、窓ごとに決めます。開き方による性能の差は、公式資料で確かめられなかったため、ここでは決めつけません。

窓の写真を送っていただければ、つけられるタイプをお伝えします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • LIXIL「内窓『インプラス』の取り付けについて知りたい」(よくあるご質問)(2026年10月2日に確認)
  • LIXIL「インプラス」商品ページ(2026年10月2日に確認)
  • LIXILオンラインショップ「窓の安心リフォーム(内窓・二重窓)」(2026年10月2日に確認)
  • YKK AP「ウチリモ 内窓」商品ページ、よくあるお問い合せ(2026年10月2日に確認)

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