犬や猫と暮らしていると、「窓をひっかかれて傷だらけにならないかな」「ペットが走り回っても、内窓は壊れないかな」と心配になりますよね。内窓は、窓まわりの暑さ・寒さ・音・結露をやわらげてくれる一方で、ペットとの暮らしでは気をつけたい点もあります。

結論から言うと、内窓はペットのいる家でも使えますが、「ひっかき傷が絶対につかない」わけではありません。この記事では、メーカー公式の取扱説明書やよくある質問を実際に開いて確かめたことと、確かめられなかったことを分けて、傷・開閉・ガラスの選び方を説明します。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:ペットのいる家の内窓で気をつけること

  • 傷・ひっかき:ペットの爪に対する強さについて、メーカー公式の記載は確認できませんでした。傷を完全に防げるとは言えません。
  • 開閉:ペットが自分で開けたり、すき間に入り込んだりしやすいかどうかは、窓の場所と引手の形で変わります。
  • ガラス:割れにくさや、割れたときの飛び散りにくさを重視するなら、安全合わせガラスという選び方があります。
  • 音と暑さ・寒さ:吠え声や外の物音をやわらげたい場合は、内窓が役に立つことがあります。

犬や猫の爪で、内窓に傷はつきますか

LIXIL「インプラス」の取扱説明書、YKK AP「ウチリモ」のよくある質問ページとメーカーの特長紹介ページ、大信工業「プラスト」のサポートページを開いて確かめましたが、ペット(犬・猫)の爪やひっかきによる傷への強さ・対処法についての公式の記載は、どれも確認できませんでした。

そのため、「ペットの爪でも傷つきません」とお約束することはできません。一般的には、ガラスより樹脂の枠や、やわらかい部品のほうが、ひっかきの跡は目立ちやすいと考えられます(メーカー公式の記載ではなく、一般的な考え方です)。

メーカーの記載で確かめられたのは、お手入れに関することです。インプラスの取扱説明書では、樹脂の表面がべたついたり白い粉が出たりしたときは、エタノールを含むウェットシートで拭くこと、酸性・アルカリ性のシートは使わないことが案内されています。ただし、傷への対処については書かれていません。傷が気になるときは、施工店かメーカーのお客様相談窓口に、自宅の状況を伝えて相談するのが確実です。

ペットが寄りかかったり、飛びついたりしても大丈夫ですか

インプラスの取扱説明書には、窓枠にぶら下がらないこと、障子(動く窓の部分)に寄りかからないことが注意として書かれています。外れたり、ガラスが割れたりするおそれがあるためです。これは人についての注意ですが、犬が立ち上がって前足をかけたり、猫が飛び乗ったりする場合も、同じ力がかかる点は気に留めておきたいところです。

YKK APのウチリモは、メーカーの特長紹介で、動く窓の脱落を防ぐための赤い摺動片(すべり部品)と注意ラベルを付けていると説明されています。また、外窓との干渉に配慮したストッパー付きの安全引手があります。ただし、ペットのいたずらに対する試験や記載は確認できませんでした。

開閉で気をつけること

内窓は、ペットが勝手に開けて外へ出てしまう心配は小さい一方、次のような点が暮らしの中で気になります。

  • 窓を開けて換気するとき:外窓と内窓の間のすき間に、猫が入り込むことがあります。換気するときは、ペットが近くにいないか見てから開閉すると安心です(一般的な注意で、メーカー記載ではありません)。
  • 閉めきりにしない:インプラスの取扱説明書では、長時間閉めきると樹脂が変形・収縮・変色することがあるため、ときどき少し開けて換気するよう案内されています。
  • 強風や雨のとき:インプラスは、雨が降り込むときや強風のときは、先に外窓を閉めるよう案内されています。

開け方のコツは内窓の開け方、開けにくいときの対処は内窓が開けにくいときにまとめています。

ガラスの選び方:ペットのいる家ならどれがいいか

LIXILのよくある質問によると、インプラスで選べるガラスには、複層ガラス(Low-Eタイプと一般タイプ)、単板ガラス(透明・型板・安全合わせなど)があります。選べる種類は、シリーズや窓の種類、サイズによって変わります。

ガラスの種類特徴(メーカー公式の説明)ペットのいる家での考え方
安全合わせガラス割れたときに飛び散りにくい合わせガラス勢いよくぶつかる心配がある場所で選択肢になります
Low-E複層ガラス断熱性にすぐれる。中間層は乾燥空気かアルゴンガス暑さ・寒さ対策が主な目的のとき。カーテンはガラスに密着させない
一般複層ガラスLow-E膜のない複層ガラス断熱と費用のバランスで検討
透明・型板の単板ガラス基本のガラス(インプラスでは完成品のみの設定)防音や断熱を重視しないときに

注意したいのは、同じFAQに「Low-E複層ガラスの熱割れ」が挙げられている点です。熱割れとは、日が当たる部分と影の部分の温度差で、ガラスにひびが入ることです。ペットのケージやクッションなどをガラスに立てかけると、熱がこもったり、ガラスに負担がかかったりするおそれがあります。インプラスの取扱説明書でも、座布団や置物をガラス面に立てかけないよう注意されています。

なお、安全合わせガラスの組み合わせ方(どちら側に置くか)は製品ごとに決まりがあります。希望する組み合わせが選べるかは、施工店にご確認ください。ガラス選びの全体像は内窓のガラスの選び方で説明しています。

吠え声・外の物音・においはどうなりますか

LIXILが2022年5月に出したニュースリリースでは、内窓によってペットの吠え声や外からの大きな音が軽減されると紹介されています。具体的な数字や、どの程度小さくなるかは、そのリリースには書かれていませんでした。

においや毛、よだれ汚れのお手入れ方法についての公式の記載は確認できませんでした。毛やほこりがレールにたまりやすいことがあるため、掃除のしかたは内窓のお掃除を参考にしてください。防音の考え方は内窓の防音にもあります。

見積りの前に、お伝えいただきたいこと

ペットの種類・数、窓のそばで過ごす時間、窓に近づく場所(カーテンの位置・キャットタワーなど)をお伝えいただけると、窓の形やガラスの種類を一緒に考えやすくなります。ご家庭によって、よい選び方は変わります。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

よくある質問

猫がひっかいても、内窓は傷つきませんか

メーカーの公式資料では、ペットの爪による傷への強さについての記載を確認できませんでした。傷がつかないとは言えませんので、よくひっかく場所の窓には、あらかじめ施工店に相談しておくと安心です。

内窓を付けると、ペットの留守番のためにも役立ちますか

内窓には、窓まわりの暑さ・寒さをやわらげ、外の音を軽減する役割があります。留守中の室温が安定しやすくなる場合がありますが、効果はお住まいや窓の状況で変わります。エアコンなどの対策も合わせて考えてください。

ガラスにペットの鼻の跡や汚れがついたら、どう拭けばよいですか

ガラスの拭き方について、メーカーの公式資料で確認できたのは、樹脂部分の手入れ方法(水拭き、エタノールを含むウェットシート)までで、ガラス面の具体的な洗剤の指定は確認できませんでした。施工店から渡された取扱説明書やメーカーの案内に沿って、やわらかい布で拭くのが無難です。

まとめ:傷は「防げる」と言い切れない。先に相談して選ぶ

ペットのいる家の内窓は、傷への強さについて公式の記載が確認できない以上、「完全に防げる」とは言えません。そのうえで、動く窓にぶら下がらせない・寄りかからせない、ガラスの前に物を立てかけない、換気のときはペットの位置を見てから開閉する、といった使い方の工夫で、トラブルを減らせます。ガラスは、安全合わせガラスも選択肢のひとつです。

窓の写真を送っていただければ、ご家庭の状況に合う選び方をお伝えできます。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • LIXIL「インプラス」取扱説明書(LIXIL公式サイト 製品マニュアルページ、2026年10月に確認)
  • LIXIL よくあるご質問「内窓「インプラス」で選べるガラスの種類」(2026年10月に確認)
  • LIXIL ニュースリリース「ホゴネコ(保護猫)の日」(2022年5月25日掲載、2026年10月に確認)
  • YKK AP「ウチリモ内窓について」よくあるお問い合せ、「かんたん ウチリモ 内窓『47のヒミツ』」(2026年10月に確認)
  • 大信工業「内窓プラスト」公式サイト・よくある質問(2026年10月に確認。ペット・傷・お手入れの記載は確認できず)

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