冬の窓ぎわが寒くて、「カーテンを変えれば足りるのか」「断熱シートやフィルムで十分なのか」「内窓まで必要なのか」と迷っていませんか。窓の寒さ対策は、手軽なものから工事をするものまで、いくつもあります。

結論から言うと、どれが一番よいかは、お部屋の悩みの大きさと、かけられる手間・予算で変わります。内窓がいちばん向いている場合もあれば、カーテンやシートだけで足りる場合もあります。この記事では、国の機関やメーカーが公表している説明をもとに、4つの方法を正直に比べます。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:悩みの大きさで選ぶ

  • 「少し寒い」「まず安く試したい」:厚手のカーテンや断熱シートから始めて問題ありません。
  • 「窓のそばに行くとひんやりする」「毎年、結露がひどい」:窓そのものの性能を上げる内窓が向いています。
  • 窓ガラスフィルムは、日ざしや紫外線、割れたときの飛び散りが主な役割です。寒さ対策だけを目的にする場合は、ほかの方法のほうが合うことがあります。
  • 賃貸で工事ができない、窓の数がとても多い、という場合は、無理に内窓にしなくても大丈夫です。

そもそも、なぜ窓ぎわは寒いのか

環境省の「デコ活」のページでは、冬に家全体のあたたかい空気の約50%は窓から流出していきます、と説明されています。同じ環境省の別のページでは、住宅では窓などの開口部からの熱の出入りが5〜7割と言われている、とも書かれています。割合は住宅の造りによって変わるため、数字は目安として受け取ってください。

また、環境省の補助事業の資料では、日本の住宅の7割は、単板ガラス(1枚のガラス)の窓だけでできていると述べています。国土交通省の資料も、屋根や壁に比べて、窓やドアからは室内の熱が外に逃げやすいと説明しています。窓の断熱性能はサッシ(窓枠)とガラスの組み合わせで決まる、とも書かれています。

4つの方法を比べた表

方法おもな役割向いている場合気をつけたい点
厚手のカーテン室内側から冷気を和らげる手軽に始めたい。窓の数が多い窓そのものの性能は変わらない。丈や隙間で差が出る
断熱シートガラス面に空気の層を足す低コストで試したい。賃貸ガラスの種類によっては使えない製品がある。見た目が変わる
窓ガラスフィルム日ざしの軽減、紫外線カット、飛散防止夏の暑さ、日焼け、防災が気になる熱割れの確認が必要。冬の保温は主目的ではない
内窓今ある窓の内側にもう1枚窓を足し、空気の層をつくる寒さ・結露・音を根本から減らしたい工事が必要。窓の開け閉めが1回増える

カーテン:手軽で、まず試しやすい

環境省は、断熱シート、複層ガラス、二重サッシや厚手のカーテンなどで窓から熱を逃がさない工夫をしましょう、と案内しています。カーテンは工事がいらず、窓の数が多いお宅でもすぐに試せるのが強みです。

一方で、カーテンは窓の室内側に置くものなので、ガラスやサッシそのものの断熱性能を変えるものではありません。選び方や使い分けは、内窓とカーテンの違いの記事で詳しくまとめています。

断熱シート:安く試せるが、向き不向きがある

環境省の資料では、窓の隙間を塞ぐ材料などを使う断熱DIYは、予算1〜3万円程で住宅の断熱性能を高められるとされています。同じページには、断熱性能はリフォームやZEH化と比べると低い、とも書かれています。

つまり、費用をかけずに試せる反面、効果の大きさには限りがあります。対応するガラスの種類は製品ごとに違うので、貼る前にパッケージの記載を確かめてください。

窓ガラスフィルム:寒さより、日ざしと安全のための道具

メーカーの資料を見ると、窓ガラスフィルムの主な役割は、日射の軽減、紫外線カット、ガラスの飛散防止です。たとえば3Mの遮熱フィルムの資料では、透明フロートガラス(3mm厚)に貼った条件で、窓から入る日射を約20%減らす、という値が示されています。これは夏の日ざしの話で、冬の寒さを減らす数値ではありません。

また、同じ資料には、日射が当たるガラスにフィルムを貼ると「熱割れ」が起きる場合があるため、使う前に必ず確認するよう書かれています。貼る前にガラスの種類を確かめることが大切です。種類ごとの違いは断熱シートとフィルムの違いの記事に任せますね。

内窓:窓そのものの性能を足せる

内窓は、今ある窓の内側にもう1枚、窓を取り付ける方法です。環境省の資料では、内窓は既存窓の内側に新たに窓を新設するもの、と説明されています。工事期間は、工法や窓の数によって異なるものの、半日から1日程度が一般的とされています。

LIXILのインプラスの資料には、次の社内試験の結果が載っています。室外0℃・室内20℃の条件で、今ある窓(単板ガラス3mm)のみの場合と、そこへ内窓(Low-E複層ガラス)を足した場合を比べると、冬の窓ガラスの室内側の温度が約7℃高くなりました。あくまでメーカーの試験条件での値で、お住まいの建物によって結果は変わります。

結露についても、メーカーは「発生を抑えられるが、室内外の気温差が大きく室内の湿度が高い場合には、結露が出ることもある」と注意書きをしています。内窓にすれば絶対に結露しない、というわけではありません。結露の仕組みは結露のページもご覧ください。

内窓が合わない場合もあります

  • 賃貸で、取り付けの許可が出ない場合。
  • 窓がとても多く、全部の窓に付けると負担が大きい場合。まずは一番寒い部屋だけにする方法もあります。
  • 毎日の出入りに使う窓で、開け閉めの手間を増やしたくない場合。
  • 窓の奥行きが足りず、部材を足さないと付かない場合。

内窓のデメリットは内窓のデメリット8つと後悔しない選び方で、包み隠さず書いています。あわせて読んでみてください。

国の補助金は、内窓などの工事が対象です

環境省・経済産業省・国土交通省の連携による窓の断熱改修の補助事業では、内窓設置・外窓交換・ガラス交換などの工事が対象とされ、熱貫流率(Uw値)1.9以下などの要件があります。カーテンやシートは補助の対象ではありません。補助の内容や期間は年度で変わるので、補助金のページで最新の情報をご確認ください。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

よくある質問

カーテンとシートだけで、十分なことはありますか

あります。寒さが気になる程度で、窓の数が多い場合などは、まず手軽な方法から試すのは自然な選び方です。それでも足りないと感じた部屋だけ、あとから内窓を足すこともできます。

内窓にすれば、暖房代はどれくらい下がりますか

下がる金額は、住まいの広さ・地域・暖房の使い方で大きく変わるため、ここでは具体的な額を書いていません。メーカーも、シミュレーションは住宅の大きさや間取り、生活パターンによって異なる目安としています。

内窓とカーテンは、一緒に使えますか

はい、一緒に使えます。内窓で窓の性能を足し、そのうえでカーテンを使うと、足りなかった部分を補えます。窓まわりの寸法によっては、カーテンレールとの位置関係を事前に確かめる必要があります。

まとめ:手軽さと確かさ、どちらを大切にするか

カーテンやシートは手軽で、まず試しやすい方法です。フィルムは日ざしや安全のための道具です。内窓は、窓そのものの性能を足せる方法で、寒さや結露を根本から減らしたいときに向いています。どれを選ぶかは、お部屋の悩みの大きさと、かけられる手間・予算で決めて大丈夫です。

「うちの窓はどれが合うか分からない」というときは、窓の写真を送っていただければ、考えられる方法をお伝えします。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • 環境省 デコ活「ウォームビズとは」(2026年10月に確認)
  • 環境省 デコ活アクション「電気も省エネ 断熱住宅」(2026年10月に確認)
  • 環境省「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」事業資料(経済産業省・国土交通省連携、2026年10月に確認)
  • 国土交通省・経済産業省・環境省「省エネ性能向上のための窓の性能表示制度」(2023年4月発行、2026年10月に確認)
  • LIXIL「インプラス for Renovation」販売用資料(社内試験の条件は本文に記載。2026年10月に確認)
  • 3M「ウインドウフィルムのご案内 NANO90S」(2025年3月発行、2026年10月に確認)

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