台風が近づくと、「窓ガラスが割れたらどうしよう」「内窓をつけておけば安心なのかな」と心配になりますよね。結論から言うと、内窓は、台風のときの窓ガラスの割れを防ぐための道具ではありません。内窓は、外の窓の内側にもうひとつ窓をつけるもので、風で飛んできた物から窓を守るのは、あくまで外側の窓や雨戸・シャッターの役目です。

この記事では、気象庁や内閣府などが案内している台風の前の備えと、メーカーが取扱説明書に書いている内窓の注意をもとに、内窓でできること・できないことを正直にお伝えします。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:台風の日の窓対策と内窓

  • 台風の前の基本は、窓や雨戸を閉めて鍵をかけ、風で飛びそうな物を片づけることです(気象庁・内閣府防災の案内)。
  • 室内側の備えとして、飛散防止フィルムを貼る、カーテンやブラインドを下ろす、が案内されています。
  • 内窓は、外の窓の内側につける製品です。飛んできた物を受け止める道具としては作られていません。
  • 強風の日の内窓には、使い方の注意があります。外の窓を開けたまま内窓を開け閉めしない、などです。

台風の前に国の機関が案内している窓の備え

気象庁の「自分で行う災害への備え」のページでは、大雨や台風が近づく前の備えとして、窓や雨戸にしっかり鍵をかけ、必要に応じて補強すること、風で飛ばされそうな物は固定するか家の中にしまうこと、が案内されています。あわせて、飛散防止フィルムを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物に備えてカーテンやブラインドを下ろしておく、とも書かれています。

福岡管区気象台のページにも同じ趣旨の記載があり、室内からの安全対策として、必要に応じて窓ガラスへ飛散防止フィルムやテープを貼る、カーテンやブラインドを下ろす、と案内されています。内閣府防災の広報記事も、これらの備えは「大雨が降る前、風が強くなる前に」行うよう呼びかけています。

また気象庁は、平均風速が15m/s以上(台風の強風域に相当)になると風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出てくる、と説明しています。窓まわりの作業やベランダの片づけは、風が強くなる前に済ませておくことが大切です。

内窓でできること、できないこと

ここでは、内窓が台風のときに「役に立つ場面」と「期待しすぎないほうがよい場面」を分けて整理します。

気になること内窓でできること・できないこと
飛んできた物から窓を守る内窓は外の窓の内側につける前提の製品です。守る役目は、外の窓・雨戸・シャッターが担います。
外の窓が割れたときの室内側の壁外の窓が割れても、内側にもう一枚窓があるため、室内への風や破片の入り方が変わる可能性はあります。ただし、メーカーがその効果を保証している情報は確認できていません。
すきま風・雨音・風の音内窓をつけると、すきま風や外の音が入りにくくなる場合があります(内窓の防音について)。
雨の吹き込み外の窓を開けたままの状態では、雨が内窓に当たって室内側へ漏れることがあります。内窓は水を止める設計ではありません。
飛散防止フィルムの代わり内窓は割れたガラスの飛び散りを抑えるための製品ではありません。ガラスが割れたときの備えは、別に考える必要があります。

つまり、台風対策としての窓まわりの順番は「雨戸・シャッターがあれば閉める」「なければ室内側のフィルム・カーテンなどで備える」が先で、内窓は、すきま風や音、寒さ・暑さなど日ごろの快適さのために考えるものです。

強風の日に内窓を使うときの注意(メーカーの取扱説明書より)

LIXILの内窓「インプラス」の取扱説明書(2025年10月版)には、強風のときの使い方について、次のような趣旨の注意があります。製品や型式によって内容が違う場合があるので、お使いの製品の説明書もあわせて確認してください。

  • 内窓は、外の窓の内側に取り付けることが前提で、外の窓が開いている状態では、雨が内窓に当たって室内側へ漏れることがあります。
  • 強風のときに玄関や窓を開ける場合は、先に外の窓を閉めたうえで、内窓を少しだけ開けるように案内されています。外の窓が開くと、内窓に急な圧力がかかることがあるためです。
  • 使用中に、窓枠がぐらつく、下がるなど、いつもと違う様子があれば、使うのをやめて、施工店・販売店またはメーカーの相談窓口へ連絡するよう案内されています。

要するに、風の強い日は、内窓を急に全開にしたり、外の窓を開けたまま内窓を動かしたりしないことが大切です。窓の開け閉めのコツは内窓の開け方・使い方でも説明しています。

台風が来る前にしておきたいこと

  1. 雨戸・シャッターがあれば閉めて、鍵をかけます。
  2. ベランダの植木鉢や物干し竿など、風で飛びそうな物は固定するか、家の中にしまいます。
  3. 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る、カーテンやブラインドを下ろす、など室内側の備えをします。
  4. 内窓がある窓は、外の窓を閉め、内窓の鍵もかけておきます。
  5. 作業は、風が強くなる前の明るいうちに済ませます。

防犯や、ガラスが割れたときのことは別の記事で

内窓と防犯の関係は内窓の防犯について、ガラスが割れてしまったときの考え方は内窓のガラス割れについての記事にまとめています。この記事では重ねて説明しません。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

よくある質問

内窓をつければ、台風で窓ガラスが割れても安心ですか

安心とは言い切れません。内窓は、飛んできた物から窓を守るための製品ではなく、ガラスの飛び散りを抑えるための製品でもありません。台風の備えは、雨戸・シャッターを閉める、室内側にフィルムやカーテンで備える、といった国の機関が案内している方法を基本にしてください。

台風の日は、内窓を閉めたままにしておくのがよいですか

基本は、外の窓も内窓も閉めて鍵をかけておくのが安全です。どうしても開ける必要があるときは、先に外の窓を閉めたうえで、内窓は少しだけ開けるようにします。

内窓の外側の窓に、飛散防止フィルムを貼ってもよいですか

窓ガラスの種類やフィルムの種類によって、貼ってよいかどうかが変わります。気象庁は飛散防止フィルムを案内していますが、貼る窓の条件までは示していません。迷うときは、フィルムのメーカーや施工店に確認してから貼ってください。

まとめ:台風の備えは外の窓と室内側から、内窓は日ごろの快適さのために

台風の備えの基本は、雨戸・シャッターを閉める、鍵をかける、飛びそうな物を片づける、室内側にフィルムやカーテンで備える、の4つです。内窓は、台風のときに窓を守る道具ではありませんが、すきま風や音、暑さ寒さをやわらげる場面では力を発揮します。強風の日の使い方だけ、気をつけてください。

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この記事の出典

  • 気象庁「自分で行う災害への備え」(2026年10月に確認)
  • 福岡管区気象台「気象災害に備える(台風)」(2026年10月に確認)
  • 内閣府防災情報のページ「特集 夏から秋に多発!! 風水害から身を守ろう」(2026年10月に確認)
  • LIXIL「インプラス 取扱説明書」2025年10月版(MAL-78S。一部の記載のみ確認)

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