
風の強い夜、窓がガタガタと鳴る。ときどきヒューッと笛のような音もして、布団の中で「窓が壊れるのでは」と心配になる。そんな経験はありませんか。
先に答えると、音の正体は「窓そのもの」だけとは限りません。窓のすき間、窓のゆるみ、外の雨戸やシャッターなど、鳴っている場所はいくつかあります。この記事では、音の種類から原因を見分けるヒントと、ご自分でできる確認、内窓でできること・できないことを、公的な資料で確かめた範囲でお話しします。
文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月
先に結論:まず「どこが鳴っているか」を見分けます
- 原因:窓のすき間、窓のゆるみ、雨戸・シャッターのゆれなど、鳴る場所は1つとは限りません。音の種類(ガタガタ、ヒューヒュー、カタカタ)が手がかりになります。
- 自分でできること:「どの窓が」「どの向きの風のとき」「どんな音か」をメモする、室内側から目と耳で確かめる、まで。窓の部品の調整や修理は、専門業者への相談をおすすめします。
- 窓が関わる場合:窓の内側にもうひとつ窓を付ける内窓は、窓まわりの音のやわらげ方の選択肢の一つです。ただし、外の雨戸やシャッターの音、壁や換気口からの音は変わりません。
強風の日、窓まわりはどんな状態か
気象庁の「風の強さと吹き方」の表では、風を平均風速で区分しています。平均風速とは10分間の平均で、実際には強くなったり弱くなったりしながら吹き、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多い、とされています。
この表では、平均風速10m/s以上15m/s未満が「やや強い風」、15m/s以上20m/s未満が「強い風」、20m/s以上25m/s未満が「非常に強い風」です。「強い風」の欄には、電線が鳴り始める、雨戸やシャッターが揺れる、といった様子が書かれています。「やや強い風」の欄では、樹木全体や電線が揺れ始めるとされています。窓がガタガタ鳴る日は、外でもこうした様子が見られる風の強さかもしれません。
なお、この表には「何m/sで窓が鳴る」という記載はありません。窓が鳴り始める風の強さは、建物の向きや階数、窓の状態で変わるため、この記事でも数字は示しません。表の注意書きにも、同じ風速でも場所や建物の状態で起こる現象はちがう、とあります。
音の種類から考える、鳴っている場所
ここからは、音の種類と原因の一般的な見方です。公的な資料で決まった分類があるわけではなく、編集部が整理した考え方です。実際の原因は、お住まいの窓を見ないと決められません。
| 音の種類 | 考えられる場所 | ご自分でできる確認 |
|---|---|---|
| ガタガタ、ゴトゴト(低めの音) | 窓のガラスや窓枠がゆれている、鍵まわりがゆるんでいる | 鍵をかけた状態で、窓を軽くゆらしたときに動くか、目で見る |
| ヒューヒュー、ピーッ(高めの音) | 窓のすき間を風が通っている、または外の電線や手すりなどの音 | 音が窓の近くか、外から聞こえるかを耳で確かめる |
| カタカタ、バタバタ | 雨戸・シャッター、網戸、外にある物 | 外側の様子を、安全な範囲で室内の窓越しに見る |
| ブォーッ(部屋全体に響く) | 換気口や換気扇まわりの風の通り道 | 換気口のふたやフードの付近で音が大きいか確かめる |
このほかに、窓がゆれているのではなく、窓まわりの別のもの(カーテンレールやブラインドなど)が風でゆれて音を出している場合もあります。
自分でできる確認と、無理をしない線引き
お金のかからない確認は、次の3つです。どれも室内の足もとが安全な状態で、窓から身を乗り出さずにできる範囲にとどめてください。
- 鍵がきちんとかかっているか、目で確かめる。
- 「何階の、どの部屋の、どの窓か」「どちらの向きから風が吹くと鳴るか」「どんな音か」をスマートフォンなどにメモする。動画で音を残しておくと、あとで相談するときに伝わりやすくなります。
- 窓まわりのカーテンレール、ブラインド、窓に近い置き物など、窓以外で風や振動で鳴りそうなものがないか見る。
気をつけたいのは、強風の最中に屋外へ出たり、高い場所や窓の外側に手を伸ばしたりしないことです。気象庁の表では、強い風の段階で「風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る」「高所での作業はきわめて危険」とされています。外側の雨戸やシャッターの様子が気になっても、風が落ち着いてから、明るい時間に確認してください。
戸車(窓の下についている車輪)や鍵まわりなど、窓の部品の調整や交換は、窓の種類によって手順がちがい、無理に動かすと窓を傷めるおそれがあります。ガラスの割れやサッシの変形が見えるときは、さわらずに、専門業者に相談してください。「ゆるみ」の調整は、状態を見てもらったうえで、必要なものだけ直してもらうのが安心です。
内窓でできること、できないこと
内窓は、今ある窓の室内側にもうひとつ窓を付けて、窓を二重にする方法です。外の窓と内窓のあいだに空気の層ができ、窓から入る音や風の入り方が変わることが期待できます。ただし、内窓があれば窓の音が必ずなくなる、というものではありません。
- できること:窓を通って室内へ入る音の入り方を、やわらげる方向に働きます。すき間から入る風の音も、窓が二重になることで聞こえ方が変わる場合があります。
- できないこと:外の雨戸やシャッター、電線、手すりなど「外で鳴っている音」そのものは止まりません。壁・屋根・換気口からの音も窓では変わりません。
- 注意したいこと:外窓のゆるみや傷みが原因のときは、内窓を付けても外窓のゆれ自体は残ります。取り付けの条件によっては、内窓を付けられない窓もあります。
つまり、「どこが鳴っているのか」を先にはっきりさせることが、遠回りに見えていちばん確実です。音の入り方と窓の関係は、別の記事でくわしく説明しています(雨や風の音と窓の関係)。
次の一歩
窓まわりの音の入り方を知りたい方は防音対策のページや内窓の防音の記事が、内窓のよくない点も先に知っておきたい方は内窓のデメリットの記事が、読み進める入口になります。
お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。音の様子をメモや動画で添えていただくと、お話が早く進みます。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。
よくある質問
強風で窓が鳴るのは、故障のサインですか
風が強いと、ふつうの状態の窓でも多少の音が出ることがあります。ただし、前より音が大きくなった、鍵をかけてもゆれる、風が弱い日にも鳴る、という場合は、窓の状態が変わっている可能性があります。窓の状態は見ないと分からないので、一度、専門業者に見てもらうと安心です。
テープなどですき間をふさげば、音は止まりますか
市販のすき間テープなどで音が小さくなることもありますが、窓の種類や状態によって効果は変わり、窓の開け閉めがしにくくなる場合もあります。貼る前に、窓の説明書やメーカー・販売店の案内を確認してください。うまくいかないときは、無理をせず相談をおすすめします。
雨戸やシャッターの音は、内窓で小さくなりますか
雨戸やシャッターは窓の外側にあるため、その音の発生源は内窓では変わりません。窓を通って入る音の聞こえ方は変わる場合がありますが、「外のゆれ自体をなくしたい」ときは、雨戸・シャッターの点検や調整を、専門業者に相談してください。
まとめ:音の場所をはっきりさせてから、選ぶ
強風の日の窓の音は、窓のすき間、窓のゆるみ、雨戸・シャッター、窓以外のものなど、場所がいくつもあります。まずは、どの窓がどんなときに、どんな音で鳴るかをメモして、安全な範囲で確かめてください。窓の部品の調整や修理は、専門業者への相談が安心です。そのうえで、窓まわりの音をやわらげたいときに、内窓という選択肢があります。
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この記事の出典
- 気象庁「風の強さと吹き方」(表・注意書き)(2026年10月に確認)

