子ども部屋や赤ちゃんの部屋に内窓をつけたいけれど、「指をはさまないか」「窓から落ちたりしないか」「音や結露はどうなるのか」と心配になりますよね。内窓は、あとから窓をもう1枚つける工事なので、つける前に知っておくと安心できることがいくつかあります。

結論から言うと、内窓は「落下を防ぐための道具」ではありません。お子さまの安全には、内窓とは別に、窓の鍵(補助錠)や足がかりを置かない工夫が必要です。この記事では、メーカーの取扱説明書と、消費者庁・国民生活センターが公表している注意を確かめたうえで、順番にお話しします。

文:ガラパゴス内窓 編集部 / 更新日:2026年10月

先に結論:子ども部屋の内窓で気をつける4つのこと

  • 指はさみ:内窓は引いて開け閉めする窓です。開け閉めは引手(ひきて)を持って行い、お子さまには「窓のふちを持たない」ことを伝えます。
  • 落下:内窓があっても、子どもだけで窓のそばにいる状況は安全とは言えません。補助錠と足がかりの対策は別に必要です。
  • ぶら下がり・寄りかかり:メーカーは、内窓や窓枠にぶら下がったり、障子(動く窓)に寄りかかったりしないよう注意しています。
  • 音と結露:内窓で変わる場合がありますが、悩みの強さと窓の状態で差が出ます。向き不向きを先にお伝えします。

内窓で指をはさまないか心配なとき

LIXILの内窓「インプラス」の取扱説明書を確認したところ、引違い窓の開け方は「引手に指をかけて開ける」と書かれており、「引手以外を持って開閉しないでください」というお願いが載っています。引手以外の場所を持って動かすと、思わぬケガにつながるおそれがあるためです。

なお、私たちが確認できた範囲では、この説明書に「指をはさむ」ことへの個別の注意書きは見つかりませんでした。ただ、窓は動くものなので、どんな窓でも指をはさむ可能性はゼロではありません。小さなお子さまがいるご家庭では、次のことをおすすめします。

  • お子さまが窓の開け閉めをするときは、大人がそばについて、引手を持つことを一緒に練習する。
  • 窓を閉めるとき、サッシ(窓の枠)に手を置いていないか声をかけて確かめる。
  • 開け閉めが重い・引っかかると感じたら、無理に動かさず、調整を依頼する。

開け閉めの軽さは、取り付け後の調整でも変わります。気になるときは遠慮なくご連絡ください。

窓からの落下は、内窓だけでは防げません

消費者庁は、子どもの窓やベランダからの転落事故に注意するよう呼びかけています。それによると、転落事故は夏頃から増え、年齢では3〜4歳がもっとも多く、2階からの転落でも入院が必要になった例が多いとされています。窓が開いた部屋で、子どもだけで遊んでいたときに起きた例が多いことも示されています。

国民生活センターが2023年9月に公表した事例では、3歳のお子さまが、マンション3階のベランダから転落しています。保護者が1階のポストを見に行った約1分の間のできごとで、窓は閉めていたものの鍵はかけておらず、柵の下に台や植木鉢が置かれていました。

この事例が教えてくれるのは、「窓を閉めていても、鍵がかかっていなければ、子どもは開けてしまう」ということです。内窓をつけると窓が2枚になりますが、内窓は断熱や防音のための窓で、転落を防ぐために作られた製品ではありません。

気をつけること具体的なやり方(消費者庁・国民生活センターの注意より)
勝手に窓を開けられないようにする子どもの手の届かない位置に補助錠をつける。換気のときも同じ。
足がかりを置かない窓やベランダの手すりの近くに、台になるものを置かない。エアコンの室外機の置き場所にも注意する。
子どもだけにしない短い時間でも、窓のある部屋やベランダに小さな子どもだけを残さない。
座る・寄りかかるを避ける窓枠や出窓に座らせたり、窓や網戸に寄りかからせたりしない。
定期的に点検する窓・網戸・手すりに劣化や不具合がないか、ときどき確かめる。

内窓の取り付けを機会に、窓の鍵や補助錠を見直すのは良い方法です。内窓の鍵(クレセント)の位置と、補助錠をつける場所は、現地でご相談しながら決められます。

ぶら下がり・寄りかかり・窓が外れる事故を防ぐために

LIXILのインプラス取扱説明書には、次のような注意が書かれています。

  • インプラスや窓枠などにぶら下がらないでください(重さで破損や脱落して、事故やケガにつながることがあるため)。
  • 障子に寄りかからないでください(障子が外れたり、ガラスが割れたりするおそれがあるため)。
  • 引違い窓には「外れ止め」という部品があり、障子を建て込んだあとは、元の位置に戻して使います。障子が落下するおそれがあるためです。

お子さまが窓の近くで遊ぶご家庭では、ぶら下がる・もたれるといった遊びをしないよう、日ごろから伝えておくと安心です。窓の掃除などで障子を外したときは、外れ止めを必ず元に戻してください。

また、同じ説明書には、外窓を開けた状態で強い風が内窓に当たると、障子が外れてケガにつながることがあるため、風が強いときは外窓を閉めるように書かれています。換気のときの開け方にも関わります。

赤ちゃんの部屋の「音」と「結露」はどうなる?

内窓をつけると、窓が二重になり、外の音や冷気が入りにくくなる場合があります。赤ちゃんが寝る部屋では、車の音や外の話し声が気になるご家庭に向いています。ただ、効果の大きさは、窓まわりのすき間の状態や、音の種類(高い音か低い音か)、ガラスの種類によって変わります。

結露についても、内窓によって室内側のガラスの表面温度が下がりにくくなり、減る場合があります。一方で、部屋の湿気が多いと、内窓と外窓の間に結露が出ることもあります。これは「内窓のデメリット」としてよく聞かれる点です(内窓のデメリット8つと後悔しない選び方)。

音と結露のことは、それぞれ別のページで詳しく説明しています。内窓の防音、結露対策もあわせてご覧ください。

お見積りは無料です。費用は窓の大きさ・数・ガラスの種類で変わるので、窓の写真を送っていただければお出しします。

よくある質問

内窓をつければ、子どもが窓から落ちる心配はなくなりますか

いいえ、内窓だけで転落を防げるわけではありません。内窓は断熱や防音のための窓です。補助錠をつける、足がかりになる家具を窓の近くに置かない、子どもだけを窓のある部屋に残さない、といった対策は引き続き必要です。

子どもが内窓を自分で開けてしまうのが心配です

内窓の鍵(クレセント)は、お子さまの手が届く高さにあることが多いです。補助錠の追加や、お子さまの手が届かない位置に鍵を移せないかなど、現地を見ながらご相談ください。窓の種類によってできることが変わります。

赤ちゃんの部屋だけ先に内窓をつけてもいいですか

はい、一部屋だけでも工事できます。まずは赤ちゃんが長くすごす部屋から、というご家庭もあります。ほかの部屋は様子を見て、あとから足すこともできます。

まとめ:内窓と、鍵・足がかり・見守りを合わせて考える

子ども部屋の内窓では、指はさみ・ぶら下がり・落下に気をつけ、音や結露の悩みも合わせて考えることが大切です。内窓は転落を防ぐための製品ではないので、補助錠や足がかり対策と組み合わせて、お子さまの成長に合わせて見直していくのがおすすめです。

お部屋の窓の写真を送っていただければ、お子さまの年齢や使い方に合わせてご提案します。LINEでのご相談、またはお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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この記事の出典

  • LIXIL「インプラス 取扱い説明書(お施主さま用保存版)」型番MAL-078K(2026年10月に確認)
  • 消費者庁「子どもの窓・ベランダからの転落事故に注意」(消費者安全調査のお知らせ・注意喚起ページ、2026年10月に確認)
  • 国民生活センター「見守り新鮮情報 第200号 防ごう 子どものベランダや窓からの転落事故」(2023年9月26日公表)

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